【ふる里のある人もない人も なぜか懐かしい不思議】
5月号の「一生懸命フォトグラファー列伝」はご自身のふる里、上州(群馬県)甘楽町を長年にわたり撮り続けている飯野文江さんにご登場いただきました。事故の苦難もあり、生きた証を残したいと考え始めた写真。テーマに選んだのは故郷である群馬県甘楽町でした。風情と温かい人情、そして豊かな自然に恵まれた土地です。そんな飯野さんの故郷への愛、そして写真にかける情熱が読み取れる内容になっています。
<集大成となる写真集>
そして飯野さんといえばこのほど、集大成となる写真集「すばらしき里山 上州 甘楽」を弊社より発刊。甘楽町における農産業の営み、快活な子どもたち、今はなき分校、古くから伝わる祭事……、人びとの屈託のない笑顔が一冊にまとめられています。
発刊直後、飯野さんはすぐさま現地へと向かい、被写体となってくれた方々へお礼を兼ねて写真集を配ってまわったそうです。その数、なんと100冊以上。地域の方々との信頼関係があったからこその作品集だというのが伝わってくるエピソードですね。
飯野さんのフィルターを通し描かれた里山風景はどこか懐かしく、見る人を優しい心持ちにさせてくれることでしょう。
飯野文江写真集
「すばらしき里山 上州 甘楽」
並製本/2,200円(税込)
https://photo-con.net/SHOP/121-1.html
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