世界の広場を染めるまがとき
古くからある街の中心部には必ず広場があり、歴史という時間や人々のドラマがそこにはある。視聴者や教会、噴水、新しい広場ならカフェやブティックなど、それだけでも絵になる美し建造物も広場というステージの背景には備わっている。街の特徴を感じるためにも、まず最初に行くべき場所だろう。
市庁舎、王の家、ギルドハウスなどに囲まれ、
豪華絢爛という言葉以外みつからない。
ナショナルギャラリーに面しており、
入り口の階段で休む人びとを眺める人間観察も楽しい。
某テレビ番組であの猿岩石がゴールしたのはこの広場。
広場にはオープンカフェやレストランがあり、
生演奏を聴きながら飲むカフェ・ラッテは格別。
夜景を撮り終えてからのお楽しみ。
世界の大通りを染めるまがとき
街の中心部に広場があれば、そこへは何本もの通りが繋がっている。大きな通りは“道”であり、昔から人びとの往来が盛んで、繁華街だったり、重要な施設が並ぶ要所だったりと、見所が数多くある。昔から大通りを中心に街は栄え、作られてきた。
この日はあいにくの土砂降りだったが、この街には雨がよく似合う。
冬の雨はとても冷たいが、道行く人に悲壮感はない。
むしろ冬のパリは悪天候が当たり前だ。
オスマン通りには有名なギャラリーラファイエットがあり、
クリスマスシーズンはイルミネーションが飾られ美しい。
雨で濡れた通りが水面に映るネオンのように輝く様は、
まるでこの地が川になったかのようで感動的だった。
香港らしい光景。香港の代名詞でもある看板が、
2階建てバスの屋根ギリギリまで低く掛けられ、
まるでアーケードのようになっている。
《書籍の紹介》
行ってみたくなる、撮ってみたくなる美しい【世界の夜景】が1冊に!
世界500都市以上を取材した写真家・藤村大介が厳選。
国内ガイドや撮影のヒントも掲載されています。
profile
藤村 大介(ふじむら・だいすけ)
1970年、香川県琴平町生まれ。日本写真芸術専門学校卒。アシスタント時代より世界各地を取材し、世界遺産や世界の夜景、名所、旧跡等を撮影。取材先は500都市を超える。ライフワークとして四半世紀にわたり撮影している“世界の夜景”は世界でも有数の独創的な夜景を撮影する写真家として有名。2018年、香川県坂出市民美術館にて国内最大となる世界の夜景の個展を開催。写真業界に大きな話題と共に衝撃を与えた。近年は欧米など、海外でも作品が展示され評価も高い。作品の創作に力を注ぐ傍ら、日本の写真文化発展のために尽力を注いでいる。特に高校生向けに全国で講演やセミナーを開催し、将来に向けた写真文化の発展活動を行っている。