撮影現場に密着!
写真ライフを謳歌する若者たちの5ルール
写真に夢中な若者たちはかなりストイックだ。趣味が多様化している現代で、彼らはどのような意識を持って写真生活を謳歌しているのか? 1年間彼らの撮影現場に密着し、それぞれが持つ5つのルールを見せてもらう。
塚田泰平さん
東京都在住。誰かと感動を共有したいという思いから写真を始める。2019年にはアサヒカメラと東京カメラ部が共催する[日本の47枚]フォトコンテストで入選。グループ展へも積極的に参加している。
ルール1:設定は必ず撮影前に確認する
せっかく絶景に出合えても設定ミスでそのチャンスを逃してしまっては意味がありません。撮影現場に到着すると必ずカメラの設定をチェックします。特に前回の撮影でいつもとは違った設定にしたときは要注意です。ホワイトバランス、ISO 感度、記録画質……、一つ一つ丁 寧に確認するようにしています。
ルール2:ジャンルにこだわらない
風景を撮ることが多いのですが、だからといって風景だけしか撮らないではなく、さまざまなジャンルにトライすることを心がけています。ここ1カ月は人物撮影が多かったのですが、風景とからめるなど自分なりの工夫を楽しんでいます。撮影場所や表現方法など、SNSや雑誌からヒントを得ることもあります。
撮影にはすべての機材を持って行く。いつどこでどのような出合いがあるかわからないからだ。
ルール3:撮影を楽しむ
撮ることだけではなく、移動時間や出かけた場所ならではの風土も楽しむようにしています。美味しい料理があれば必ず食べますし、地酒も楽しみの一つです。名所にも立ち 寄ります。そこで味わった感動も含 めて写真の魅力だと思っています。
ルール4:仕上がりをイメージする
撮影後にどう仕上げるのかを考えるのではなく、撮影前に頭の中である程度のイメージを持つようにしています。そうすることで現場でどう撮ればいいのかを悩むことが少なくなります。RAW現像は撮影後なるべくすぐに行います。時間が 経ってしまうと現場での感動が薄 れてしまうからです。
ルール5:撮影モードは マニュアルが基本
カメラには便利なオートモードが搭載されていますが、なるべくマニュアルモードで撮影します。理由はその被写体に感じた印象を大切にしたいからです。「サッカーボールは友だち」ではないですが、カメラは自分のイメージに合わせて自在に使える体の一部。シャッタースピードや絞りなど被写体と向き合う中で最適な値を選ぶように意識しています。