撮影現場に密着!?
写真ライフを謳歌する若者たちの5ルール

写真に夢中な若者たちはかなりストイックだ。
趣味が多様化している現代で、彼らはどのような意識を持って写真生活を謳歌しているのか?
1年間彼らの撮影現場に密着し、それぞれが持つ5つのルールを見せてもらう。

工藤卓美さん

1986年生まれ。現在は、全日写連岩手県本部事務局長、同盛岡支部長、一般社団法人二科会写真部岩手支部事務部担当、盛岡芸術協会写真部事務局次長を務める。PhotoSalon TAKUMI 代表。

ウェブサイト
▼ https://photosalon-takumi.amebaownd.com
フェイスブック
▼ https://m.facebook.com/people/工藤卓美/100010865580133

ルール1:目標を高く持つ

写真をはじめたのは5年前。元妻の「好きなことを仕事にしよう」という活動を広める手助けになればと思ったことがきっかけです。自分の好きなことは何かと考えたときに、たまたま出席した結婚式で友人の持っていたカメラがとてもかっこよくて、これだと。決めたからには地方にいながらにして世界で活躍できる写真家になる、とこれまでの仕事をやめていきなりプロ宣言。今では海外からオファーが届くこともあり、言い続ければ夢は必ず叶うと信じています。また、コンテストへも応募を続けています。地元からスタートし、東北地方、全国規模とステップアップ。今後は海外のコンテストにも挑戦したいと思っています。

2018年度の東北二科賞に選んでいただいた 作品「ふれいあい」。自分の実力を確かめる ためにもコンテストへは積極的に挑戦してい ます。

ルール2:楽しむ姿勢を忘れない

楽しんでいれば必要なことは自然と身につきます。さらに楽しむ姿勢を忘れずにいると出会いや情報は向こうからやってきます。私自身、写真をはじめる前と後では人生が大きく変わりました。楽しみながらもひとりよがりにならないことが大切です。先輩や周囲の方々のアドバイスには真摯に耳を傾けるように心がけています。プロとして頑張っていくと宣言した以上、楽しむと同時に責任や覚悟も持っているつもりです。

ルール3:出会いを大切にする

多くのプロの方とは違い、下積みを経験していない私が、ここまで仕事をさせてもらえているのは多くの人たちに支えられてきたからです。ある人との出会いがまた別の人とを結びつけてくれたり、人と人との輪はどんどん広がっています。見た目が少し派手なのですが、そのことで覚えてもらったり、声をかけてもらえるとこともあります。仕事ですからプレッシャーはありますが、どんなことでもまずはやってみようという思いで取り組んでいます。

ルール4:古きをたずねて新しきを知る

新しいというのはもちろん写真において大切ですが、同じように歴史を知ることも欠かせません。自分が新しいと思っていることでもすでに先人たちによって成されたきたことは多々あり、先輩たちから学ぶことはたくさんあります。新しいだけでも古いだけでもない。その中で自分らしさをどうやって見つけていくのか。これからも学び、撮り続けていきたいと思います。

ルール5:いつでも写真のことを考える

どんな小さなことでも写真に繋がります。絵やポスターはもちろん、日常で目にしたふとした出来事など、365日24時間アンテナを張り、いつも写真のことを考えています。シングルファーザーとして息子を育てているのですが、一緒に写真や絵を見に行ったり、海外へ撮影に行ったりと子育てにも写真が役立っています。自分の生き方を見せつつ、息子には自由に育ってもらいたいと思っています。

 

   

 

息子とも一緒に写真を楽しんでいます。 のか。その撮影現場に密着する。
4歳のときには個展も開催! 最近は「写
真家になりたい」と言ってくれるようになりました。