これから始めるアウトドア♪

第2回 サイクリング編

みなさんこんにちは、大善沙紀です。新連載のアウトドア入門、二つ目のテーマはサイクリングです! 私もサイクリングははじめてなので知らないことだらけ。いきなりサイクリングに出るのは危険も伴うので、mont-bellリーフみなとみらい店で基本を教わりに行ってきました。

今回お話を聞いたのはmont-bellリーフみなとみらい店の加藤祐樹さん

安全にサイクリングに出かけるために

●交通ルールを守りましょう。
信号を守ること、歩道を走っていけないわけではありませんが、原則車道を走るようにしてください。あとはイヤホンをしない、スマホをいじらないなど、普段自転車に乗るときと同じように安全を心がけてください。できればヘルメットを被るほうが安全です。

●トラブルに対処するために
事前にきちっと整備をしてから出かけることが大切です。出発の前に空気を入れる、事故に備えて保険に入っておくなど前もってトラブルが起こらないよう対策してください。また、これからの季節は脱水症状が起こりやすいのでこまめに水分補給をしましょう。自転車に乗っていると風が当たっていてあまり汗をかかないように感じますが、蒸発しているだけでしっかり水分は減っています。
万が一の時に備えて、工具、パンク修理道具、携行できる空気入れなど、トラブルに対処できる道具を持っていると安心です。

●実際に乗ってみて乗り方を覚えていく
実際に出かけてみると、路上駐車が危ないとか、思ったよりのどが渇く、普段のウェアだと風でバタバタするなど、きっと気になることが出てきます。一つずつ対処していき、乗り方を覚えていきましょう。

自転車は用途によってチョイスする

――まずは自転車の選び方を教えてください
はじめに目的を決めましょう。長い距離を走りたい、通勤通学、キャンプに行きたい、お買い物に行きたいなど、目的によって自転車の選び方が変わってきます。
――ちょっとしたアウトドアと通勤の両方で使えるものはありますか?
クロスバイクというモデルが、本格的なサイクリングも通勤もオールマイティに楽しめるので、最初の一台におすすめです。クロスバイクは、ロードバイクという本格的な自転車と、山道を走るようなタイヤの太いマウンテンバイクのいいとこどりをしたようなモデルで、値段も5万~10万と、比較的手を出しやすい価格帯になっています。

上に立てかけてあるのがドロップハンドルでタイヤの細いロードバイク。
下に並んでいるのがフラットハンドルでタイヤが少し太いクロスバイク。

 

――ハンドルの形の違いにはどういった理由があるのですか?
棒状のフラットハンドルは小回りがききやすいので町中での使用などに適しています。一方のドロップハンドルは、長距離をスピード出して走るときに使いやすいハンドルですが、ゆっくり走るとふらふらすることもあります。初心者であればフラットハンドルがおすすめです。普段乗っている自転車に近い感覚で乗ることができます。

――タイヤの太さによる違いはなんですか?
ロードバイクが細く、クロスバイクが太い仕様になっています。ロードは25ミリ、クロスだと30ミリくらい。太いほうが安定感があり、細いほうがスピードを出しやすいというメリットがあります。段差や砂利道などが多い場所では太いほうが適しています。これも用途によってチョイスしましょう。

サイクリングのための服装選び

――サイクリングウェアの特長を教えてください
自転車は風を受けて走るので、服がバタバタします。それを防ぐため、タイトな作りになっているのが特長です。また、前傾姿勢が多くなってくるため、普通の服だと背中が出てしまうことがあります。それを防ぐため、サイクリングウェアは背中側の裾が長くなっていて、さらに、ずり上がらないように滑り止めもついています。
 長い距離を乗るときは身軽にするため、リュックなどを背負わないことが多いです。そのため背中側にポケットがついていて、小物などを入れておけるようになっています。

 

どこまで揃えるかはそれぞれなので、アウトドアウェア用のシャツなどで走っても大丈夫です。ただ、綿のTシャツ、ウェアというのは汗冷えでしやすいので避けましょう。

これからの季節はどんな服装がいいですか?

春夏の服装ですと、速乾性のあるウェアと、走って暑くなってきたら脱ぎ、夕方冷えてきたらまた着る、という使い方ができるウィンドブレーカーなども持っておくといいですね。コンパクトにたためるものもあり携行しやすいのでおすすめです。
 また、特に女性は日焼けを気にされる方も多いと思うので、涼しい素材でできた夏用の長袖なども用意しています。汗をかきやすい背中や脇部分はより薄い生地になっています。夜間はライトを反射する素材が一部に使われているなど、自転車ならではの工夫がなされています。

 スポーツバイクはサドルがすごく堅い作りになっているので、パッド入りのタイツなどを履くといいですね。サドルが柔らかいとペダルをこぐときにぐらついてしまうため、ウェア側のほうで対策するしかありません。あまり長時間乗るわけでなければ、そこまで気にしになくても大丈夫でしょう。

アウトドアウェアで代用する場合どんなものを選べばいいですか?

基本的に速乾性のあるアウトドア、スポーツウェアであれば代用できます。ただ、バタつきや背中が出てしまうなどの問題もあるので、一度出かけてみて気になるところがあればサイクリングウェアを購入するのをおすすめします。

まとめ

私は今回がサイクリングへの初挑戦でした。自転車も種類が多く、どれにすればいいかわからない、ウェアは普段着でもいいのか?など疑問点がたくさんありましたが、今回の取材で解決することができました。サイクリングの世界はかなり奥が深いと感じたので、まだまだ勉強してみたいと思います。これからサイクリングに挑戦しようと思っている方はこの記事も参考に自転車やウェア選びを楽しんでもらえたらうれしいです。
次回はみなとみらいサイクリング編です(^^)

大善沙紀(だいぜん・さき) 1994年2月24日生 ムーヴリノイエ所属タレント。 国内海外問わず旅行に行くことが趣味。 ドラマやCM、モデル、リポーター等、多方面で活躍中。

photo by Ryo Yamamoto

Instagram @saki_daizen