叶えたい夢〜pre〜もっと見識を広げたい
他人の写真をあまり真剣に見ていない現実

 

生徒作品 「ハラハラドキドキ」

ただ眺めて終わりにならないように!

見識とは物事に対しての考えや見方、本質を見通す理解力や判断力。それを広げると言う事は、自分の好きな事や得意な事、やれることだけやって満足して終わらず、より多くの物事を見聞きし、体感習得していく事が必要だ。伸び悩みの原因は見識の狭さにある。

ダメな理由は3つある! どうすればいいの?

完成形のないままカメラを構えている
滑り台を降りてくる子ども。ここで完成形をイメージして構えている人と、ただ来た所を待っているだけの人では、その一枚は全然違うものになる。「こういうシーンはここがポイント」を普段から勉強している人か否かである。

誌面の良いなと思った写真は模倣してみる
誌面には撮影データも掲載されているので参考にする。こうすればこういう写真は撮れるという引き出しを増やす。

タブーを意識していない
この写真をみて何かアドバイスをしてみてほしい。「上が空きすぎ」、「メインの子どもを見せきれていない」、「手前の大人の手が邪魔」とか他にもあると思うが、そういうものを撮影時に意識してないからこういう写真になる。

自分なりに選評してみる
誌面を見て自分の感想を口にする事で、自分の写真への理解度がわかる。言葉に出せることは実践できる。出せないことは出来ない。

見識の狭さが仇となる
この写真、単純に手前の大人の手が邪魔である。風景を撮る人ならメインの被写体をこんなに邪魔するものは一発でアウトだろう。ところがスナップはこれも事実なので入れてもありかなと判断するのでシャッターを押せてしまう。

誌面をくまなく見る
自分が応募してないジャンルやあまり関係のなさそうな特集、新製品のレビューやその他諸々。そういう中に何かのヒントや教えがある。

講師作品「meguro」

春の目黒川に細く続く花筏。普通に撮れば何の変哲もない都会の中途半端な桜のシーンだが、そこに絶妙なブレを入れることによって何とも切ない心象写真として成立させられる。いろんなジャンルを勉強してないと撮れない写真。


叶えたい夢1-12は本誌、特集1をぜひご覧ください!

【フォトコン6月号5月19日発売です!全国の書店・オンライン書店 または本誌オンラインショップからもご購入いただけます!】
https://photo-con.net/SHOP/06-26.html


フォトコン2022年4月号Web連動企画はこちらから→失敗する人に共通している明確な理由

解説:鈴木サトル(スズキ・サトル)
写真家・手相家。月刊誌 『フォトコン』をはじめ雑誌の月例コンテストで年度賞を受賞。日常を独特の視点、感性から見つめ被写体をスナップする。写真集『奈落』好評発売中。本誌「写真家の手相拝見します!」好評連載中。

サトルの動画も配信中

【GOODタイトルはこう付ける!も好評発売中!】
https://photo-con.net/SHOP/06-25.html