撮影現場に密着!
写真ライフを謳歌する若者たちの5ルール

 

写真に夢中な若者たちはかなりストイックだ。趣味が多様化している現代で、彼らはどのような意識を持って写真生活を謳歌しているのか? 1年間彼らの撮影現場に密着し、それぞれが持つ5つのルールを見せてもらう。

早川結希さん

岐阜県出身。大学在学中に写真家を志し、卒業を前に決まっていた内定を辞退。フリーランスとして活動を始める。現在はモデル、料理、物写真を主に撮影。SNSを通じて積極的に発信している。

Instagram:@heron214
Twitter:@narsdesu
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCUISGG0uCKUvgGXL0PJmJQA

 

ルール1:インプットを大切にする

雑誌を読んだり、SNSを見たり、インプットも大切にしています。こういう撮り方があるのか、この撮り方は面白いななど気になる写真があれば取り入れたり、参考にすることもよくあります。自分の世界に閉じこもってしまうとそこから先に広がっていきません。

写真を撮ることがとにかく楽しいという早川さん。今の目標は写真展を開催すること。これからはSNS以外にも活動の場を広げていきたいという。

 

ルール2:量をたくさん撮る

質はもちろん大切ですが、そのためには量を撮ることが欠かせません。たくさん撮って、経験してこそ成長できます。どこに行くにもカメラを持ち歩き、モデルに限らずさまざまな被写体にレンズを向けるようにしています。もう一つは撮る前の準備も含めて楽しむこと。最近はモデル、料理、物写真を撮ることが多いのですが、料理はするのも好きで、調理師免許やフードコーディネーターの資格も取得しました。

 

ルール3:俯瞰する

撮影していると無意識のうちに使用レンズや構図、ライティング、編集作業などに自分のクセが出てしまって表現方法が固まりがちです。そうならないためになるべく一歩引いて自分を見るようにしています。置かれている状況を俯瞰し、モデルの良さを引き出すためには何をすればいいのか、ヘアメイクの意図をくみ取るためにはどう撮ればいいのかを考えます。自分の主張を前面に押し出すのではなく、シーンに合わせた撮影を心がけています。

 

ルール4:自ら発信する

InstagramやYouTubeを通じて作品や撮影風景を積極的に発信するようにしています。アウトプットすることでその分、自分の中に空きができ、新しいいものを取り入れるスペースが生まれます。発信することは責任も伴います。責任を持つためには安易な発信はできません。知識を得る必要もあります。自ずと物事を調べるようになり、それが次の撮影にも繋がります。

 

ルール5:自然体で楽しむ

日常生活と写真を撮るときとで気持ちに大きな変化はなく、モデル撮影でも特別「撮影モード」に切り替えることはありません。「いつもの延長」で撮っています。例えばモデルと連絡を取り合うときも堅苦しい言葉遣いは避けたり、撮影前や休憩中でも積極的にコミュニケーションを図るなどなるべく壁をつくりらないようにしています。フランクな関係性の中でこそ、自然な表情が引き出せると思っています。

いいと思うものは積極的に取り入れる。一つにこだわるのではなく、さまざまな撮影方法にチャレンジすることを意識している。