第1位 竹﨑雅丹(兵庫)

6月号 銀賞「虹の輪」

【選評】素敵なシチュエーションで日暈に出会えましたね。日暈全体を入れるのではなく、滝を画面右に配し、太陽を隠して虹だけを入れたフレーミングによって、全体のバランスが整っています。滝の上部にわずかに出ている光芒も魅力的ですね。滝の流れは高速シャッターで表現していますが、スローシャッターで撮影してみるのもよいでしょう。

ニコンD850・AFニッコール24~70ミリ・F8・1/8000秒・ISO1600・エプソンPX- 7V・ピクトリコフォトペーパー 養父市・5月上旬,10:00

 

 

 

第2位 髙橋和夫(長野)

3月号 銀賞「黄昏の波模様」

【選評】主役は中央のサギですが、夕陽によってきらめく湖の水面を、背景として上手く活用している点が素晴らしいです。おそらく、何度も撮影を繰り返してつくり上げたのでしょう。的確なシャッター速度によって、水面の模様がしっかりと止まって写り、手前のしぶきの 動感も伝わってきます。

キヤノンEOS7D MarkⅡ・EF100~400ミリ・F6.3・1/400秒・ISO1000・キヤノンPIXUS MG6230・富士フイルム「画彩」プロ/岡谷市・12月上旬,16:00

 

 

 

第3位 石谷修三(茨城)

8月号 銀賞「紅葉山桜」

【選評】前景に主役となる山桜の紅葉、中景に紅葉した山肌、遠景に雲海の山並みとバランス良くフレーミングしているため、遠近感が伝わります。山桜の紅葉に朝日が当たって真っ赤に輝いているのが素晴らしいですね。紅葉の最盛期を予測するのは難しいですが、最高のタイミングをとらえた作品です。ただ、タイトルは再考の余地があります。

キヤノンEOS60D・EF-S15~35ミリ・F10・1/40秒・ISO400・三脚・エプソンSC-PX7VⅡ・ピクトリコセミグロスペーパー/桜川市・11月下旬,6:40頃

 

 

 

第4位 赤間和夫(栃木)

4月号 銅賞「静穏」

【選評】エノコログサに止まるモンキチョウの姿を撮影した一枚です。やわらかい光によって、エノコログサの穂やチョウの産毛が輝いているのが印象的ですね。草地を思わせる背景のやわらかいボケからも、静かに佇むチョウの様子が伝わりました。マクロレンズを使って、光とボケを巧みに表現した秀作です。

ニコンDf・タムロンAF180ミリマクロ・F4.5オート・ISO400・キヤノンPIXUS XK70・キヤノン写真用紙光沢プロ/栃木市・11月上旬,8:00頃

 

 

 

 

第5位 植松 晃(山形/アズマクラブ)

1月号 銅賞「秋の終わり」

【選評】朝の時間帯に撮影し、色温度を上手く設定することで、晩秋の木々を青味を帯びた妖艶なイメージで表現しています。細かい枝が毛細血管のように感じられ、見れば見るほど引きつけられました。被写体はシンプルですが、作者の豊かな表現力が功を奏した作品です。

ペンタックスK-1 MarkⅡ・D FA70~200ミリ・C-PL・F3.2・1/320秒・ISO800・三脚・エプソンPX-5V・ピクトリコセミグロスペーパー/福島県北塩原村・11月上旬,8:00頃