第1位 奥村誠子(京都/写真家川村高弘写真クラブ「彩」)

12月号 銀賞「送り人」

【選評】トップライトで影がシンメトリーに映り込み、メタリックな反射が神々しい雰囲気です。羽と影の間で深いお辞儀をしているシルエットは小さいですが、存在感は飛行機に負けていません。作品全体をブルーのトーンで表現しているのでコントラストも効いており、露出によって「送り人」の心情を深く感じさせてくれます。

キヤノンEOS R・EF-S18~55ミリ・F8・1/800 秒・ISO100・キヤノンPIXUS TS8130・キヤノン写真用紙絹目調/那覇市・7月上旬,16:00頃

 

 

 

第2位 雨宮隆一(東京)

8月号 銀賞「さわってみたい!」

【選評】遠くに見える鯉のぼりに手を伸ばしている瞬間。触りたい気持ちが強く伝わるタイミングですね。逆光から夕日の色を感じられるホワイトバランスや露出も素晴らしく、叙情的に表現されています。ただ、人物が構図の中心に寄っているので、左側に空間を空けると、鯉のぼりとの関係がより伝わるでしょう。

ライカM10・ズミルックス50ミリ・F2.8・1/1200秒・ISO200/東京都墨田区・4月下旬,17:00頃

 

 

 

第3位 丸山俊治(静岡)

3月号 銀賞「幸せ色」

【選評】人生の華あるシーンを幸せいっぱいにとらえ、喜びが溢れています。ローアングルによって、新婦の表情や仕草、大きく開いた手や拍手、イチョウが舞う様子が際立ちました。新婦の顔に葉が被らないタイミングやシャッタースピードも絶妙です。紙吹雪のような描写により、喜びが大きく感じられました。

ニコンD600・AFニッコール28~200ミリ・F5.6・1/200秒・ISO200・エプソンEP-10VA・エプソン写真用紙クリスピア/掛川市・12月上旬,12:00頃

 

 

 

第4位 羽根田幸男(兵庫・コウベ写真研究会)

12月号 銀賞「猫の楽園」

【選評】追いかける魚と逃げる魚、それをねらうように太陽とともに現れる猫。タイトルとアスファルトに描かれた絵を組み合わせた表現に、ユニークな視点が感じられます。所々はがれたワイルドな雰囲気もインパクト十分。俯瞰で全体をとらえたバランスと、猫が忍び寄るようなタイミングが絶妙で、じわじわと楽しくなる魅力があります。

ニコンD810・AFニッコール24~120ミリ・F8・1/2000秒・ISO400・キヤノンPIXUS PRO- 100S・ピクトリコGEKKOパールラベル/明石市・2月中旬,13:00頃

 

 

 

 

第5位 島袋悠紀(沖縄/やんばる自然塾写真クラブ)

8月号 銅賞「夕焼けとたわむれて」

【選評】海の反射と色によって夕日が美しく感じられ、 自由に遊ぶ子どもたちが輝いて見えます。自然な姿をとらえたシャッタータイミングが素晴らしいですね。ペットボトルで振り回した飛沫も逆光でキラキラしていて、大人の郷愁を誘う気配もあります。上の道路を写さず、水面の反射を広く入れた構図にすると、さらに臨場感が出るでしょう。

ニコンD3200・AFニッコール70~300ミリ・F6.3・1/1250秒・ISO400・キヤノンPIXUS iP8730・キヤノン写真用紙光沢ゴールド/沖縄県東村・4月上旬,18:00ごろ