10月10日で締め切られる分からは、新年度の月例コンテストがスタートです。中・上級コース、初級コース、組写真の部、モノクロ作品招待席と部門も多数ありますので、ご自分のスタイルに合ったところへご応募ください。みなさんの作品が毎月のフォトコン誌面を作ります。最高の作品をお待ちしています!

マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース ネイチャーフォトの部

前川貴行

前川貴行

1・4・7・10月号担当

応募作品と真っ向勝負します
 次年度の審査を受け持ちます。渾身の一枚や、自信はないけどまずは応募してみようとか、様々な作品が送られて来るでしょう。コンテストというのは応募者だけのものではありません。審査員もまた、その眼力が問われる真剣勝負の場です。もしあなたが少しもリスペクトできない人が審査員であれば、そのコンテストは応募しないほうが良いでしょう。この人に審査され、たとえ辛口の講評をされたとしても、それを糧として前に進めるのであれば応募する価値があります。
 私のスタンスは来るものは拒まず去るものは追わずで、応募作品とは真っ向勝負で向き合います。審査が終わると、疲労困憊してヘトヘトになるほどです。良かったら挑戦してみてください。

まえかわ・たかゆき


1969年、東京都生まれ。動物写真家。97年より田中光常氏の助手をつとめ、2000年よりフリーランスとしての活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真家、写真展など、多くのメディアでその作品を発表している。

 

岡本洋子

岡本洋子

2・5・8・11月号担当

オリジナリティある作品を
 2018年に初級コースを担当させていただいて、今回は中・上級コースということで自分も成長したのかわかりませんが、ドキドキです。私は主に花を被写体に撮ることが多いですが、動植物や風景、自然現象など身の回りの小さな自然から大風景まで自然が大好きです。どんな作品を見せてくれるのか、それぞれの方の被写体を見つける“目”、“視点”が楽しみです。
 また美しさ、造形、パターン、広がり、対比、時間経過など、表現の切り口はたくさんあると思います。その中にキラリと光るもの、 オリジナリティやスパイスがあると魅力的ですね。撮られた一枚一枚の作品をしっかりと審査していきたいと思います。たくさんの素敵な作品との出会いを楽しみにしています。

おかもと・ようこ


東邦大学生物科卒業。12年間の会社勤務の後、日本写真芸術専門学校にて写真を学び、秋山庄太郎氏のアシスタントを務め、独立フリーヘ。現在、花や植物、風景を主に撮影。こだわり花クラブを主催。女子美術大学非常勤講師、東農大GA写真講師、日本写真協会会員、日本自然科学写真協会会員。

 

米 美知子

米 美知子

3・6・9・12月号担当

現場主義の作品に期待
 2013年以来の審査になります。その間、カメラはフィルムからデジタルヘほぼ移行し、私自身も現在はデジタルオンリーで撮影しています。昔は(というと古い人間のようですが……)経験と勘が命で、完璧に写すことが大変だった星やホタルなどの撮影も今は誰でも簡単に写せるようになりました。
 しかし、現像ソフトに頼るあまり不自然な星空やホタル写真が氾濫しているように思えます。天の川はそんなに明るく鮮やかではありませんし、数10匹ぐらいしか飛んでいないであろうホタルを何百枚も重ねて現像したり……。ネイチャーフォトは自分の目で見た自然を自然に表現すること。後からの加工に頼らない、JPEG撮って出しでも通用する現場主義の素敵な作品を期待しています。

よね・みちこ


1967年東京生まれ。1996年に独学で写真を始める。『日本フォトコンテスト』(現フォトコン)の2003年月例コンテストで年度賞第1位(最年少・最多得点)など、アマチュア時代には全国規模コンテストで数々の賞を受賞。「夢のある表情豊かな作品」をテーマに日本の森や山と色彩美を撮り続けている。本誌で「季節の音色」を連載中。

マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース 自由作品の部

林 義勝

林 義勝

1・4・7・10月号担当

時代を写し込んだ写真が見たい
 偉大なベートーヴェンの残した名言に「生まれ持った感性は万人の宝もの」というものがあります。 皆さんの個々の感性と視点による オリジナリティのある作品を楽しみにしています。
 私自身、写真に関わるようになってから、「世の中に問うようなメッセージ性のある写真を撮影する」ということをモットーに作品づくりを心がけています。
 写真はリアルな描写力によって、一瞬を切り取り、今の時代を写し込むことができる力を持っています。それに加え、自由な発想による表現の多様性も写真の魅力だと言えます。写真を通して、 感動を共有できるワクワク感のある作品が寄せられることを期待しております。

はやし・よしかつ


テーマ写真を得意とし、歴史的背景を織り込んだ日本の原風景や伝統芸能の撮影に取り組んでいる。日本のみならず、ニューヨーク、サンパウロ、北京など国内外での写真展多数開催。写真集に『十ニ支伝説』『龍伝説』『東海道の旅』『オヤジの背中 写真家・林忠彦—父・林忠彦』などがある。日本写真家協会会員、林忠彦写真研究室代表。

 

佐藤仁重

佐藤仁重

2・5・8・11月号担当

自己満足に終わらせないこと
 毎回力作揃いのマンスリーフォトコンテスト。今回「自由作品の部」の審査を担当することになり ました。どうぞよろしくお願いします。写真は瞬間の芸術です。露出・ピント・構図など基本的なことはもちろん、感性と好奇心で被写体を発見し、絶妙な瞬間を切り取って作品にしましょう。
 シャッターを押せば何かが写る時代になりましたが、写真表現は奥の深いものです。見る側に伝わることが大切です。自己満足で終わらせることなく、自己表現として作者の思いがいかに伝わるかエ夫することです。タイトルを含め、写真表現をしっかり追求して欲しいです。月例フォトコンテストは写真の腕を磨く場所、皆様の力作を拝見できることを楽しみにしています。

さとう・よしえ


東京・六本木生まれ。女子美術短期大学造形科卒。ニコンカレッジ講師。日本写真家協会会員。全日本写真連盟関東本部委員。人物・街スナップから風景まで光と影をテーマに幅広く撮影。アマチュア写真家育成活動として丸の内写真教室で多数の写真クラブを指導。毎月撮影会を開催。個展多数。写真集『紐育の休日』『BIG APPLE』ほか。

 

藤村大介

藤村大介

3・6・9・12月号担当

面白く、感動的な瞬間を!
 このたび。月例コンテストの審査を担当させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。フォトコン誌での審査は数年ぶりとなりますが、レベルの高い本誌の応募作品は、いつも楽しく拝見させてもらっています。
 作品は、純粋に内容を追った写真と賞を獲るために撮影された写真では、自ずと仕上がりも変化しますが、どちらも良い作品に仕上がっていれば良いと私は考えます。もちろん過度な演出や画像処理は好ましくありませんが、豊かなアイデアや地道な努力から創作された作品は、審査する側も感動を覚えます。
 ぜひ面白く感動的な瞬間をとららえた傑作を見せていただきたいと思います。良い作品を期待しています!

ふじむら・だいすけ


1970年香川県生まれ。世界の街や民族、周景、夜景等を撮影。海外取材都市は500超。日本初、海外夜景の個展「暮色情景」が大きな話題となり夜景写真ブームを牽引した。作品は欧米でも展示され、美術館にも収蔵されている。(ー社)日本旅行写真家協会 副会長(公社)日本写真家協会 正会員。ウィステリアフォトクラブ主宰。

フォトコン・スクール 初級コース 自由の部

鈴木サトル

鈴木サトル

学習の場として活用してほしい
 皆様こんにちは、来年度の審査を担当する鈴木サトルです。私もフォトコンテスト出身であり、毎月の応募に熱くなって夢中の日々を過ごした一人です。今回、本誌の審査員として戻ってくることができ、感慨深い思いと共に、ご期待にお応えできるようなしっかりした審査をしたいと考えています。
 初級コースは「フォトコン・スクール」という位置づけです。審査におきましては、当然良い写真 が選ばれますが、結果にこだわるだけでなく、応募を通じ、また誌面を熟読することにより、受賞作品の良さを様々な角度から研究、分析、学習もできます。月例コンテストは長丁場、やりぬけば実力がつく!私の審査がそのお力添えになれば幸いです。どんどんご応募ください!

すずき・さとる


本誌年度賞をはじめ、各フォトコンテストでも様々な賞を受賞。ジャンルを問わず幅広く撮影する。プロ転向後、写真集『奈落』を刊行(個展同時開催)。また写真のタイトル付けにも定評があり、弊社より『GOODタイトルはこう付ける!』が発売中。その他、写真上達特集等で作例や原稿を寄稿。アドバイスや指導にも定評がある。

フォトコン・スクール 初級コース ネイチャーの部

酒井梨恵

酒井梨恵

お気に入りの光景をたくさんみたい
 このたび、フォトコン・スクール初級コース・ネイチャーの部の審査を担当させていただくことになりました、カメラマンの酒井梨恵です。一年間どうぞよろしくお願いいたします。
 ネイチャー写真は自然観察写真ともとらえることができ、風景はもとより、野生の動植物、昆虫、草花など幅広いテーマがあります。季節や時間帯によって全く違った姿を見せてくれるのもネイチャー写真の魅力です。私も道端や池のほとりに何気なく咲いている草花の造形に注目した作品を長年撮り続けています。
 みなさんが見つけたお気に入りのネイチャー作品を拝見できること、今からとても楽しみにしています。初級コースですので気軽に応募してください‼︎

さかい・りえ


1979年、東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、風景写真家 竹内敏信氏の事務所に入社し、2009年よりフリーランスカメラマンとして活動。素朴に生える草の形に魅せられた作品制作や『神田川~川と周辺に苺らす人々の営み~』などのスナップ撮影も行なっている。日本写真家協会会員、ニコンカレッジ講師。

組写真の部

小澤太一

小澤太一

組み方に答えないから自由に!
 組写真って「答えがない」のが厄介ですよね(笑)。単写真の「決定的瞬間」や「絶景」のような、 多くの人に理解しやすい答えがあればいいのですが、同じ写真でも組み合わせる写真によって良くも悪くも変化する。いい写真同士を組み合わせたら、いい組写真になるとは限らない。……というか、おそらくならない。だから難しくもあり面白くもあるわけです。
 応募されるみなさんが写真をどう組むかを試されているのと同じように、審査させていただく僕のほうも並んだ写真をどう読んだのか、理解したのか……という部分が試されてしまう(笑)。定番の組み方だけでなく、型にはめない自由な組み方、破天荒な組み方も試してほしいです。だって、そもそも答えがないのですからね!

こざわ・たいち


1975年愛知県名古屋生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、アシスタントを経て独立。雑誌や広告を中心に、幅広い分野の人物撮影が活動のメイン。ライフワークは「世界中の子どもたちの撮影」で、写真展も多数開催している。身長156cm、体重39kgの小さな写真家である。キヤノンEOS学園東京校講師、JPS会員。https://www.kozawataichi.com

 

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