10月10日で締め切られる分からは、新年度の月例コンテストがスタートです。中・上級コース、初級コース、組写真の部、モノクロ作品招待席と部門も多数ありますので、ご自分のスタイルに合ったところへご応募ください。みなさんの作品が毎月のフォトコン誌面を作ります。最高の作品をお待ちしています!

マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース ネイチャーフォトの部

三輪 薫

三輪 薫

1・4・7・10月号審査

作者の美学や感受性を受け止めたい
久しぶりの審査担当で、皆さんの作品を直接拝見できるのが楽しみです。
自然風景ではドラマチックな描写は素晴らしいですが、インパクトのある自然のみが全てではなく、何気なく見える表情を作者の美学や豊かな感受性を発揮して写された作品にも魅力を感じます。その人なりの個性を発揮した作風や画家のように作者独自の色を追求するのも楽しいですね。
フィルムは奥行き感のある色調再現が特徴ですが、デジタル作品には撮影時のセッティングや画像レタッチなどによりフィルム撮影では大変だった多様な表現ができる利点もあります。心で感じた光景をプリントに再現した素敵な作品にも期待しています。

みわ・かおる


1948年岐阜県生まれ。日本的な作品表現による35回開催の個展を主体に活動。2003年に長年の念願であった和紙プリントでの個展を開催し、以後17回開催。全国組織「わの会」、フォトワークショップ「風」主宰。キヤノンフォトクラブ東京第1と湘南、EOS学園東京校三輪ゼミ、コミュニティークラブたまがわ三輪教室担当。

 

喜多規子

喜多規子

2・5・8・11月号審査

独自の視点や世界観を作品から感じたい
このたび、2024年度の中・上級コースを担当させていただくことになりました。プロに転向後も、コンテストに挑戦していた当時と変わらぬ情熱で作品づくりに励んでいます。ですから皆さんの力作を審査員という立場で直接拝見できることがとても楽しみです。
中・上級コースなので、自然な色が再現できているプリントであるのはもちろんのこと、独自の視点や世界観でとらえたオリジナリティーに溢れたネイチャー作品に魅力を感じます。一枚一枚の作品から作者が伝えたいストーリーや技術を読み解きながら丁寧に審査していきたいと思います。
コンテストは写真上達の一番の近道ですので、一歩踏み出して挑戦してみてください。

きた・のりこ


東洋英和女学院大学卒。前川彰一氏に師事。日本国内の自然風景をテーマに光・色・フォルムを見つめ表現する。本誌「中・上級コースネイチャーフォトの部で4年連続年度賞(2018年度年度賞1位)受賞後、フリーへ。主な写真展に「MOMENT」「FORME」。同名の写真集も出版。日本写真家協会・日本写真協会会員。

 

GOTO AKI

GOTO AKI

3・6・9・12月号審査

良いと感じた作品を真っ直ぐにぶつけて欲しい
来年度の月例審査を担当させていただきますGOTO AKIです。一般的にコンテストの審査では、わかりやすい写真(構図や主題が明確)、派手な写真(彩度やコントラストが高い写真)が選ばれやすい傾向がみられます。私自身はそうした作品だけではなく、地味な色彩や静かな写真も積極的に視線を向けたいです。
今まで「コンテスト向きではないかも」と応募されなかった写真の中にも、きっと素晴らしい作品が眠っていることでしょう。ご応募の際は、審査員の作風に合わせる必要はありません。皆さん自身が良いと感じた作品を真っ直ぐにぶつけてきて欲しいですし、そうした作品を拝見したいです。一年間よろしくお願いいたします。

ごとう・あき


1972年生まれ。1993~94年の世界一周の旅から今日まで56カ国を巡る。日本の風景をモチーフとした「terra」(写真展/キヤノンギャラリーS・写真集/赤々舎 2019)にて、2020年日本写真協会賞新人賞受賞。2024年に新作写真集を出版予定。武蔵野美術大学映像学科・日本大学写真学科非常勤講師。

マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース 自由作品の部

山岸 伸

山岸 伸

1・4・7・10月号審査

写真は自由だから楽しんで応募を
このたび、自由作品の部の選者をさせていただく山岸です。写真は自由に撮る、それが楽しいですよね。今から約20年ほど前、私が故・秋山庄太郎先生をお送りするタクシーの中で、
「山岸君、写真は綺麗か可愛いか、それが一番だよ」
と言われ、そのことをしっかり守りながら写真を撮ってきました。皆さんの写真もそれが一番だと思います。
私はポートレートを主に撮ってきましたが、ばんえい競馬や上賀茂神社など、さまざまなものをテーマとしてきたので幅広い視点で審査をしていきます。
まずは写真の上手い下手とかそういうことではなく、社会一般道徳的なことも含めて写真を見させていただきます。よろしくお願いいたします。

やまぎし・しん


タレント、アイドル、俳優、女優などのポートレート撮影を中心に活躍。出版した写真集は400冊超。ばんえい競馬、賀茂別雷神社(上賀茂神社)、球体関節人形などにも撮影対象を広げる。その秀逸な写真活動により平成28年日本写真協会作家賞を受賞。日本写真家協会、日本広告写真家協会会員、とかち観光大使。

 

山口規子

山口規子

2・5・8・11月号審査

自分らしい写真を追い求めるチャンス
このたび、自由作品の部の審査を担当することになりました山口規子です。数年前にも審査員を務めましたが、ここ数年で、写真が益々多様化、表現も拡張し、発信は加速度を増し、日々情報に埋もれていく写真も多くなったと感じています。「写真の重さ」が、時代によって猛スピードで変わっていくということです。しかし、心に残る写真は、どの時代も見た人の心に宿り、何かの折に触れるたび、心の引き出しからぴょこんと飛び出してきます。まさに写真の力です。
そして、生成AIが進化しはじめた今、自分らしい写真を撮るということは、どういうことなのか、もう一度自分の写真を見直すチャンスもやってきました。今回も皆さんの力作を心よりお待ち申し上げます。

やまぐち・のりこ


栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。文藝春秋写真部を経て独立。女性誌や旅行誌を中心に活動。独特な画面構成に定評がある。近著に『トルタビ~旅して撮って恋をして~』や写真集『柳行李』など。その他、旅や暮らしに関する撮影書籍は多数。日本写真家協会副会長。

 

鶴巻育子

鶴巻育子

3・6・9・12月号審査

自分が見ている世界を写真で表現しよう
いい写真って何だろうといつも考えています。ウン10 年と写真をやっていますが、いつまで経っても明確な答えは出てきません。ただ私が惹かれる写真は、撮影者のワクワクする気持ちや被写体に対する眼差しが想像できるものです。そして、人に流されず自分の視点を信じて素直に撮った写真には、例え技術が乏しくても魅力を感じます。
人はこれまで生きてきた環境や経験によって、それぞれ見える世界が異なります。それが見えてしまうのが写真のおもしさでもあります。堂々と自分が見ている世界を写真で表現してほしいと思います。私には気づかない視点、私には見えない世界をぜひ見せてください。みなさんの作品を拝見するのを楽しみにしております。

つるまき・いくこ


1972年東京生まれ。写真家として活動する傍ら、Jam Photo Galleryの主宰を務め、ディレクターとしても活躍。そのほか、カメラ雑誌の執筆、写真講師など幅広く活動。個展、グループ展多数開催。主な出版物に、『PERFECT DAY』『幸せのアンチテーゼ』『芝生のイルカ』などがある。

フォトコン・スクール 初級コース 自由の部

佐藤かな子

佐藤かな子

皆さんが掬い取ってきた光を見せてください
2024度のフォトコン・スクール、初級コース「自由の部」で審査を担当させていただくことになりました、佐藤かな子です。どうぞよろしくお願いいたします。
コンテストに応募するためには、より慎重にセレクト・画像処理をしたり、タイトル決めやプリント作業……など、撮影後にも手間と時間がかかります。気軽にSNS投稿して完結することもできてしまう時代ですが、自分の作品と丁寧に向き合うこの時間と熱量が、深みのある表現に繋がっていくのではないでしょうか。
カメラは心が動いた瞬間を閉じ込められる“宝箱”。皆さんが掬い取ってきた様々な光を見せてください。感動を共有させていただくことを楽しみにしています。

さとう・かなこ


青山学院女子短期大学を卒業した後、日本写真芸術専門学校にて広告科修了。スナップ写真や水中写真を撮り、国内のほかキューバやウズベキスタンで個展を開催。世界各国の写真雑誌やメディアに作品が掲載されている。キヤノンEOS学園講師。EIZO Color Edgeグローバルアンバサダー。鎌倉にて写真教室を開催中。
Instagram:@kanakosato.photo

フォトコン・スクール 初級コース ネイチャーの部

栄馬智太郎

栄馬智太郎

自分の課題に気づける絶好の機会
私も2007年~2008年に本誌の月例コンテストに身を置き、毎月の審査結果に一喜一憂し仲間の応援に感謝しながら自己成長とやり切った満足感で充実した日々でした。
初級コースは「フォトコン・スクール」と銘打っていますので、写真上達の一つの手段としてとらえ、まずは応募して自身のイケてる度を測ってみてはいかがでしょうか。入選すれば自信となり、落選時は自身の作品と入選作品との徹底比較で今まで考えたことがなかった課題に気づけるチャンスにもなり、必ず上達に繋がります。
まずは好奇心で扉を開き、応募しないと見えない世界に飛び込んで私と一緒に写真人生を大いに楽しみましょう。皆さんの魂を込めた作品をお待ちしております。

えま・ともたろう


写真家・辰野清に師事。日本風景写真協会指導会員、日本学生写真部連盟指導会員、日本写真協会会員。本誌ネイチャーフォトの部1位受賞。隔月風景写真グランプリ、年間最優秀賞受賞第20回前田真三賞受賞、2022年よりフリーランス、EMAフォトスクール開講。『霊峰御嶽』ONTAKE写真展を全国富士フォトサロンで開催。同名写真集上梓。

組写真の部

小澤太一

テーマを吟味して組んでみること
組写真の審査を続投、とてもワクワクしています。2年目になると審査の眼も知らず知らずのうちにきびしくなってくるものです。ベテラン勢にはこれまで以上の驚きのある新作を期待したいです。そして初入賞を目指す人にもがんばってもらいたい! そんな人にちょっとだけアドバイスを……。
初入賞を目指すなら、次の2つのことを大事にするといいと思います。1つ目は「少ない枚数でまとめる」。2枚組でも十分に面白い組写真は作れます。多ければ良いってもんでもありません。2つ目は「テーマは簡潔に」。曖昧なテーマやなんとなくまとめたものはすぐにボロが出てしまいます。シンプルなテーマでいいので、それについてしっかり組むことを吟味してみることです。

こざわ・たいち


1975年名古屋生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、アシスタントを経て独立。雑誌や広告を中心に、幅広い人物撮影をメインに活動。ライフワークは「世界中の子どもたちの撮影」で写真展も多数開催。主な写真集に『赤道白書』『SAHARA』など。身長156cm体重39kgの小さな写真家である。キヤノンEOS学園東京校講師、JPS会員。

 

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