10月10日で締め切られる分からは、新年度の月例コンテストがスタートです。中・上級コース、初級コース、組写真の部、モノクロ作品招待席と部門も多数ありますので、ご自分のスタイルに合ったところへご応募ください。みなさんの作品が毎月のフォトコン誌面を作ります。最高の作品をお待ちしています!
マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース ネイチャーフォトの部
三好和義
1・4・7・10月号審査
皆さんのときめきに共鳴したい
中・上級コースのネイチャーフォトの部を、これから1年間担当いたします。フォトコン誌の応募者のレベルの高さを考えると今から楽しみでいっぱいです。審査する立場では相応しくないかも知れませんが、毎回、皆さんの作品を拝見することは僕にとっても栄養になるのです。ああ、こんな場所で、こんな時間に、こんな工夫して撮っているのだと刺激を受けています。そして、シャッターを切った時の皆さんの心のときめきに共鳴します。 これから1年間、そんな有意義な時間を過ごせるかと思うとワクワクがとまりません。もっともっと、思った以上に心躍る作品をお待ちしています。そして、この心の高ぶりを誌面で共有したいと思っています。
みよし・かずよし
1958年徳島市生まれ。中学時代に写真を始める。17歳、銀座ニコンサロンで個展。最年少での開催と話題になる。27歳の時「RAKUEN」で木村伊兵衛賞受賞。以降「楽園」をテーマに世界中で撮影。発表した写真集は60冊を超えている。近年は日本文化の撮影も多く、近著は超大型で発表した『東大寺』『法隆寺』。
深澤 武
2・5・8・11月号審査
自然の解釈を表現してほしい
3年ぶりにフォトコン誌ネイチャーフォトの部の審査を担当することになりました。フィールドにいると飽きることがなく、 好奇心や新しい発想が生まれてきます。自分自身に限定しても発見の連続なのですが、フィー ルドへ赴く人それぞれに感動を与えてくれる奥深さが自然界にはあると思います。 フィールドでの出会いは平等であり、受け止め方も自由です。自然の面白さや魅力を自分なりの解釈で表現する。新しいことに挑戦するとき、試行錯誤しながら完成度を高めてゆく必要があるかもしれません。伝えたいという思いが創作への原動力になるはずです。込められた意図を汲み取りながら作品を受け止 められたらと思っています。
ふかざわ・たけし
1974年生まれ。東京理科大学工学部卒。穂高岳など北アルプスの山々に憧れ、山歩きをしながら風景写真を撮り始める。北は利尻山、南は宮之浦岳(屋久島)まで日本各地を取材する。近年は奄美群島や琉球諸島へフィールドを広げ、「黒潮に育まれた生命」をテーマに撮影。最新刊は『にっぽん桜めぐり』(青菁社)。
吉住志穂
3・6・9・12月号審査
熱い気持ちを受け止めたい
マンスリーフォトコンテストの審査は今回で二度目となります。前回担当した際も、毎回応募作品のレベルの高さに驚かされました。内容に深みがあり、プリントの仕上げも美しい作品 が集まる、とてもハイレベルなコンテストです。年間を通して3人の審査員によって年度賞が決まるのが特徴的ですが、誰からも評価が得られるのは実力があるという証しです。それゆえ、上位を目指すのは容易ではありません。しかし、日頃からの腕試しをするには最高の場だと思います。 ベテランの方はもちろん、初めての応募も大歓迎です。皆さんの熱いお気持ちを受け止めるよう、一枚一枚じっくりと選ばせていただきます。すてきな作品をお待ちしております。
よしずみ・しほ
1979年東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、写真家の竹内敏信氏に師事。「花のこころ」をテーマに、優しさや、明るさの中にも寂しさを感じさせるような、女性ならではの視点で捉えた作品が多く、個展の開催のほか、写真誌での執筆や撮影講座の講師を務める。写真展「Heartful Flowers」「Ants」など多数。
マンスリーフォトコンテスト 中・上級コース 自由作品の部
熊切大輔
1・4・7・10月号審査
リアルな瞬間が生み出すドラマ
組写真部門の審査を担当して以来のご無沙汰しております、写真家の熊切大輔です。このたび、久しぶりの復帰となり皆さんの作品を拝見するのをワクワクしております。 以前に比べ祭り、旅など世の中は活発に動き出し、撮影機会や被写体が増えたことを実感されていることと思います。皆平等に訪れるシャッターチャンスの中で問われるのは、個性を活かしたオリジナリティのある画作りです。昨今世に溢れるAIで作成した画像などではありえない、リアルな瞬間が生み出すドラマを切り撮る楽しみにチャレンジしていただければと思っています。身近なテーマからスケールの大きい被写体までバラエティに富んだ、幅広い作品を楽しみにしております。
くまきり・だいすけ
東京工芸大学短期大学部を卒業後、日刊ゲンダイ写真部に入社。その後フリーランスの写真家として雑誌や広告などでドキュメンタリー・ポートレート・食・舞台など「人」が生み出す瞬間・空間・ 物を対象に撮影 。作品は様々なテーマ、アプローチで東京の今を撮り続ける。公益社団法人日本写真家協会会長。
佐藤倫子
2・5・8・11月号審査
撮りたい世界観にこだわってほしい
コンテストに入選する写真とはどのようなものか、多くの人が考えていると思います。特にフォトコン誌に応募されている方々はそのことを考え、セレクトを行っていると思います。しかし、コンテストに入選するという概念だけでなく、自分が本当に撮りたい世界観を表現できた写真を発表することを大切にしてみてください。真摯に写真に向き合い、撮り続けていることは、必ずその願いが叶うと思います。 応募された写真から見えるその向こう側を、私は写真を通して感じることができます。伝わるからこそ、写真は面白い。さまざまな撮影方法にトライしてみてください。自分を信じて撮った写真を見せてください。楽しみにしております。
さとう・みちこ
栃株式会社資生堂 宣伝部入社。退社後フリーランスに。広告写真から作家に転向。佐藤独自の撮り方で魅せるクリエイティブスナップ®作品を都内中心に写真展を開催、創作を続ける。主な写真集『HOPSCOTCHINGS』『知のフラグメンツ』『MICHIKO2018 ワタシテキ』など。ニッコールクラブアドバイザー。
岡嶋和幸
3・6・9・12月号審査
令和の「今」をとらえてほしい
これまで「フォトコン・スクール」や「組写真の部」の審査員の経験がありますが、「マンスリーフォトコンテスト」は今回が初めてです。2000年以降のデジタルカメラ成長期から審査員としてフォトコンテストの世界を見続けていますが、入賞作品の傾向は良くも悪くも大きく変わらない印象です。これは審査員の選ぶ「眼」が大きく関係するわけですが、でもそのときどきの「今」を垣間見ることができて興味深いです。 自分にない視点や、これまでにない新しい表現に触れてみたい気持ちもありますが、令和の「今」をとらえられた魅力的な作品に光を当て、本誌月例コンテストの歴史にしっかり刻むことができればと考えています。1年間よろしくお願いいたします。
おかじま・かずゆき
福岡市出身。千葉県在住。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランス。作品制作のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』など著書多数。写真展も数多く開催。日本作例写真家協会会員。カメラグランプリ選考委員。
フォトコン・スクール 初級コース 自由の部
萩原れいこ
応募することで写真が上達し、楽しくなる
こんにちは、来年度の審査を担当させていただく萩原れいこです。一年間よろしくお願いいたします。ネイチャーの部では、風景や動植物、昆虫や鳥など、自然に息づくさまざまな被写体が対象です。雄大な大自然だけでなく、身近な公園や空き地にも、心揺さぶる美しい自然があります。自然との出合いは一期一会。大小関わらず、ときめいた瞬間、感動の一コマをお待ちしています。 初級コースですので難しく考えずに、ぜひお気軽にご応募ください。結果がどうであれ、応募することで写真が上達し、ますます写真が楽しくなることでしょう。のびのびと撮影した作品は、見る人にワクワク感が伝わるものです。ご応募楽しみにしております!
はぎはら・れいこ
沖縄県出身。カメラ片手に海外を放浪し、後に日本の風景写真に魅了される。隔月刊『風景写真』の若手風景写真家育成プロジェクトにより、長野県志賀高原での写真修行を経て独立。群馬県嬬恋村に拠点をおき、上信越高原国立公園をメインフィールドとして活動中。写真展多数開催、写真集『Heart of Natre』など。
Instagram:@kanakosato.photo
フォトコン・スクール 初級コース ネイチャーの部
オカダキサラ
表現を追求して挑戦してほしい
私の作品を初めて紹介してくださったのは、『フォトコン』で連載中の「一生懸命フォトグ ラファー列伝」でした。あれから10年が経とうとしています。今回、審査員に選んでいただき、とても光栄であると共に、身の引き締まる思いです。 『フォトコン』での入賞をきっかけに活躍している写真家は 多くいます。今は著名な作家も、コンテストを通じてご自身の表現を追求し、技術を研鑽していったのでしょう。 読者の皆さんも、日々いろんな撮影に挑戦していることと思います。どんな作品に出会えるのか、ワクワクしています! 皆さんの写真ライフがもっと楽しくなるよう、サポートできたら嬉しいです。1年間、よろしくお願いいたします。
おかだ・きさら
「街が見逃した奇跡の現場」をテーマにスナップを撮り続けている。主な受賞歴は、第4回「1_WALL」ファイナリスト、第1回キヤノン GRAPHGATE優秀賞。「ROADSIDERSʼ weekly」と、「NeWORLD」のふたつのメディアで写真コラムを連載中。2024年には初の写真集を発行した。
組写真の部
四方伸季
最強の組写真をお待ちしています
4年ぶりに本誌月例コンテストの審査員として戻ってまいりました。「組写真」は複数の写真で1つの作品が完成するため、テーマ性の維持や物語の構成力、またプリント仕上げの統一感など、難しさを感じる初心者の方もおられるでしょう。 しかし一枚で作者の表現を完結する必要のある「単写真」と違って、伝えたいテーマを複数の写真で補完して表現可能な組写真のほうが、その手法の自由度から案外表現しやすいとも言えます。 組写真は決して難しい写真表現ではありませんので初心者の方にもぜひチャレンジしていただけたらと思います。審査任期は2年間となりますが、皆様の勝つための「最強の組写真」のご応募をお待ちしています。
しかた・のぶとし
京都市出身。学生時代よりコンテスト中心に作家活動を行う。プリントにこだわり、勝つための「最強の写真」を追求。月例100カ月連続入賞記録、本誌年度賞2年連続1位等の記録を保持。同志社大学新聞学専攻卒業後、カメラメーカーを経て独立、国内外の民俗・祭り等をテーマに撮影。日本写真家協会会員ほか。