第1位 高倉 豊(静岡)

4月号 「獅子」
——連獅子の毛を取り付けひもが緩まないように締め直しているところです。
立木 :こんな生物が街中にいたら驚くけど、祭りの非日常の世界だから当たり前に受け入れることができる。 で、その形。 白い毛並みが何やら不思議な物体に見えてくる。
——周囲の人の顔が見えないのも面白いですね。
立木:この物体を恐る恐る触っているようにも見える。 惜しいのは毛並みの詳細がちょっとぼやけているところ。ISO感 度200にこだわることないから1600くらいにして絞り込んで撮ったらシャープな毛並みによってまた違った生物に見え たかも。
第2位 松本直子(静岡)

11月号 「DIVE !」
立木:水族館でのフィーディングタイムなんだけど、 しっかり と水族館のことをお調べになっているから撮れた一枚。 い まや情報は文字だけでなく、 写真でも詳細に見られるわけ で、 ロケハンいらずなのも時代の流れ。
——下から見上げているので新鮮な印象を受けます。
立木:デジタルになって遠慮なくシャッターを切れるように なったことで、 動きものの世界は簡単にイメージ通りの写真 を生み出せるようになったのは嬉しい限り。 でも膨大なカットの中から、 たった一枚しかないその瞬間を選び出せるか どうかが求められる、 これも今の時代の写真作法ではある よね。。
第3位 丹下利勝(愛知)

12月号「イルカちゃん」
立木:シャッターを切ったタイミングが絶妙なのは誰でもわかると思うけど、 手前の地面を大きく入れたことで彼女とイルカが強調されている。 しかも構成としては近景・中景・ 遠景というのが普通だけど、 その地面によって近景と遠景 だけの写真になって広角でパンフォーカス気味にしたことでより強さが出てきた。
編集部:パースペクティブを活かしているんですね。
立木:人間の目は1点にしかピントは合わないけど、 目で見ている印象と異なった表現力がカメラやレンズによって実現している。 望遠レンズで背景をぼかして主役を引き 立てるのとは違った撮り方がいいよ。



