第1位 岡本早苗(徳島)

10月号 特選「道案内」
【選評】カーブミラーが並ぶ、ありそうでなさそうな非日常的な風景を面白くとらえています。そして人物が入ることによってストーリー性が生まれました。そこに撮影者も映り込み、被写体との関係性やシチュエーションの不思議さなど、見る人にいろいろと想像させてくれる面白さがあります。また、鏡事に映る世界が微妙に変化しており、それも魅力的につながったような気がします。(熊切大輔)
第2位 松浦幸蔵(静岡)

2月号 特選「交差する時間」
【選評】右に写る美しい女性の横顔が印象に残ります。その向こうのフロアに映り込む光と相まって成立させているようにも思います。特徴のある構成です。こちらに向かって歩いてくる子どもと作者の幼かった頃を重ねたという想いとのこと。子どもの楽しそうな雰囲気、すっと澄ました女性の表情と、様々な交差する時を感じさせる1枚となっています。(佐藤倫子)
第3位 加藤正樹(愛知)

10月号 特選「あごはやめて」
【選評】まるでコントのワンシーンのようなユーモラスな作品表現です。本来、役者さんが主役になるところでしょうが、裏方さんにスポットライトを当て、その表情がなんとも言えず良い顔をしています。そしてそれぞれの表情も味があり、絶妙なバランスとなりました。「なぜあごに手を当てたの?」「そこじゃない〜」という声が聞こえてきそうです。(熊切大輔)
第4位 中辻義則(岐阜)

11月号 特選「和傘の人」
【選評】シンプルな被写体で構図などもストレートな表現ですが、非常に美しい切り撮りがなされています。傘や口紅、着物まで赤が印象的に効いており、背後の黒の締りが引き立てるコントラストが活かされています。顔が見えないぶん、「どんな女性なんだろう」と想像力を掻き立てられます。羽織のやわらかい質感が作品にアクセントを与えてくれています。(熊切大輔)
第5位 佐々木 洋(北海道)

6月号 特選「暮れる頃」
【選評】夕日を受けて長く伸びる影により、町が表情豊かに見えてドラマチックです。冷えた空気感も伝わってきます。パースペクティブで放射状に連なって見える家々。正面の大きな煙突が、その小さな煙突たちに「今日も一日お疲れさま。明日もよろしく」と言っているようにも見えます。道を歩く赤い服の人も、良いアクセントになっています。(岡嶋和幸)



