【ケンコー・トキナー】トキナー atx-m 85mm F1.8 FE 田島 仁さん

  ここ10年、ライブハウスを中心に活動するあるミュージシャンのライブを85ミリを中心に撮り続けていますので、今回もライブでの使用感をレポートします。 以前使っていたソニーα99プラナー85㎜/1.4にα7RⅡトキナー atx-m 85mm F1.8 FE はどこまで迫れたのか?  結論から言えばプラナーを越えたとは言わないまでも十分にメインレンズになり得るレンズでした。まずデザインとサイズ感。85ミリはF1.8になった途端F1.4に対する劣等感でもあるかのように、小さく安っぽくなるレンズが多く、それが原因で出番が減ることがありましたが、このレンズはサイズ感もデザインも安っぽさがないので持ち出したい! 撮りたい! という気持ちにさせてくれます。この撮る気にさせる。というのは重要なポイントです。 F1.8にしては重いというレビューもありますが2時間近いライブで振り回しても疲れないので問題ないです。画質もプラナーを越えたとは言いませんがボケの大きさは丁度よくボケの質も素直な感じで良いです。 何度も撮らせていただいてるミュージシャンは、ときに居酒屋やバーでアコギ一本でライブするような方なので85ミリはピッタリだったんですが今回タイミングが悪くコロナでライブができないため代わりに彼がプロデュースする地下アイドルを撮らせて頂きました。 いつもより広めの会場。動き回る被写体。撮り慣れない女の子。何から何まで慣れない状況の中、シャッター速度優先で動き回る彼女達がブレ過ぎないよう撮りましたが、薄暗い中AFが迷うこともなく被写体をとらえてくれました。カリカリの描写ではありませんが僕の好みの描写です。 同じくらいの重さで新登場したシグマの85/1.4も気になる所ですが、長くつきあっていきたいレンズです。










7月5日全国的な緊張事態宣言が解除され入場制限、換気にも十分注意して行なわれた名古屋で活動する地下アイドルグループ閃光アミュレットのライブです。この日はメンバーの1人成瀬姫乃ちゃんの爆誕祭。アイドルの子達は、誕生日にライブをするようです。よく知りませんでした(笑)

 

 


田島 仁(たじま・ひとし)
愛知県知立市在住。2005年フィルム一眼レフを手にしたことをきっかけにカメラにハマる。現在会社の写真部の部長を務めるかたわらライブハウスで活動するミュージシャンの写真をメインに様々な「人」を撮ることにこだわる。