【ケンコー・トキナー】スリックカーボンマスター833 三瀬 誠さん

 例年より長く続いた梅雨が明けた7月下旬のある日、三重県多気町丹生の丹生大師・神宮寺(四季を通じて美しい庭が広がる境内)を中心に自然豊かな田園地帯が広がる在所を訪ねた。自宅から車で30分ほどの近場にあり、アマチュアカメラマンにとって、人気の撮影スポットになっている。 私が狙う撮影スポットは、下草に覆われた傾斜地にある。これまでの撮影ではピントも甘くなり、思うような作品は創れず、歯がゆく思っていた場所である。



 脚部が太く頑丈な三脚を使い、長時間露出による撮影表現を試したのである。 三脚にカメラキヤノン5DマークⅢにキヤノンレンズ100-400mmを装着した。この三脚は伸縮も容易に操作ができる。








 ここぞというポイントに、スムーズかつ安定的に固定できるのである。 この安定性を利用して雑草に留まるイトトンボの撮影を試みたが、全くプレることなく、満足した作品が得られた。このように長年撮れなかった写真が、三脚を利用することで、いとも簡単に撮影できたのである。撮影が順調だとアイデアもドンドン浮かんでくる。

 

 最後にこの三脚について、あまり言及されていないが、持ち運びにも便利で、軽量っという点も高く評価したい。 私が撮影に用いる機材は、カメラ2台にレンズ2本を標準装備とするが、これらの荷物を背負っての半日の行軍となる。70歳を超えた自分には、さらに重い三脚を背負うのは肉体的につらくなってきた。そのため、三脚を持たず手持ちでの撮影することが次第に多くなり、手ブレのため、ベストショットを逃す苦い思いを何度か経験した。  同じような経験のある高齢カメラマンには、この三脚がお勧めである。
 これからもコンテストに応募したりして、写真ライフに大いにエンジョイしようと考えております。写真に出会えて幸せの気持ちで一杯です。

 


三瀬 誠(みつせ・まこと)
三重県松坂市在住・古希のアマチュアカメラマン。小学生の頃からカメラに興味を持ち、近くの土手から蒸気機関車など、列車の撮影を行う。退職後、本格的に再開し、現在はネイチャーフォトにはまっている。