撮影現場に密着!?
写真ライフを謳歌する若者たちの5ルール

写真に夢中な若者たちはかなりストイックだ。
趣味が多様化している現代で、彼らはどのような意識を持って写真生活を謳歌しているのか?
1年間彼らの撮影現場に密着し、それぞれが持つ5つのルールを見せてもらう。

宮口聖恵さん

 

1987年、生まれ。広島県三原市出身。尾道
寫眞研究處所属。友人が楽しそうに撮影し
ているのを見てカメラを始める。身近な風景を中心に撮影。2019年、「私が見つけたアート写真コンテスト」グランプリ。2020年、同コンテスト準グランプリ。

 

 

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尾道寫眞研究所
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ルール1:“綺麗だから”では撮らない

太陽が傾き始めた頃、まだまだミツバチは盛んにひまわり畑を飛び交っていました。透ける花びらが印象的でゆっくりした時間の流れを思って撮影しました。

被写体の背景と物語を思い浮かべて撮っています。ただ“綺麗だから”と撮るより、どうして綺麗なのか自分に問いかけることで被写体としっかり向き合うことができると信じています。

 

ルール2:ファインダーの端まで意識する

トリミングをすると別の写真に変わってしまう感覚があり、なるべくしないようにしています。二度とないその瞬間を写すのだからファインダーの端までよく見て、シャッターを切る。そこに写るモノや空間が後から見直したときに決して捨
てられることのない写真を目指しています。

ルール3:よく観察する

写真を撮らないときにも、町や近所を散策する際は大好きな撮影場所をより魅力的に写すにはどうすればいいのかを意識して観察しています。この季節のこの時間帯は夕日が海に落ちる、雨が降るとこの場所には水たまりができるなど、観察することで見えてくることはたくさんあります。

ルール4:個性的である

ほかの人たちが被写体にしないようなものでも自分の感覚を信じて撮影することがあります。インターネット上を含めてたくさんの写真が世の中に溢れている中で、この写真は私が撮ったと胸を張って言いたいです。それにはまず、個性的でありたいと思っています。

ルール5:日差しや影を大切にする

夏の日差しと影がテーブル上に作り出す模様はキラキラ光る瀬戸内海を見ているようでした。この風景を見つけた時、うれしくなりました。

夕日に照らされた花や流れる空気、それに伸びた影まですべてが被写体です。毎日、主婦をしていると遠くまで撮影に行くことは難しいので身近な場所で心動く風景をとても大切にしています。