【旅しない写真家、生越文明さんを取材 】

 今月の一生懸命フォトグラファー列伝では“旅しない写真家”としてご活躍されている生越文明さんをご紹介しています。現在は、地元・横浜を舞台に光と影をテーマにした写真を撮り続けています。「旅しない~」とはやむにやまれぬ事情があり、これは2012年以降、難病の悪化により週3回の人工透析を受けていることによるもの。必然的に撮影できる場所は徒歩圏内に限られるのだとか。

 しかしながら、その制作・発表活動は実にパワフル。今年は東京と大阪のオリンパスギャラリーで写真展「7Th Heaven ?至福のとき?」を開催したばかり。個人からの依頼で結婚式を撮ったり、デザイン会社から広告写真の仕事を引き受けたり、ワークショップを開催したりと、活動の幅は多岐にわたります。

  自身にとって写真とは「生きるために欠かせないもの」と語る生越さん。夢中になることで得られるプラスの効果は計り知れません。いつか、入院、手術の合計数を写真展の開催回数で上回ってみせると意気込む生越さん。夢を追い、突き進む姿勢に心を打たれます。病気との向き合い方が大きなテーマになった今回の一生懸命、ぜひご一読ください。

 

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