20代で写真を楽しんでいる人たちはどのような写真生活を送っているのか。SNSなど、本誌読者とは少し違ったフィールドで活躍する若者たちに迫る。
登場した人に、次の人を紹介してもらうリレー形式で行っていく。

第4回 加藤愛理(@tonnkotori)

写真歴 : 2年半
1994年生まれ。埼玉県在住。風景写真をメインとし、日本国内だけでなく時には海外にも足を運び、絶景をおさめている。最近はスナップ写真など、風景以外にもジャンルを広げ、日々活動している。
 
所有機材:ニコンD750
 
昨年の夏頃、雨上がりの夫婦岩を撮影しました。よく鳥居付近のみクローズアップして撮影している人を見かけますが、あえて引いた構図で全体を写し、NDフィルターで雲を流して空のうねるような動きを表現しました。

写真をはじめたきっかけは?

カメラを購入したのは学生時代。旅行が好きだったので、旅先でちゃんとした写真を撮りたくてカメラを手にしました。いまは写真を撮りたくて旅行に行くようになりましたが、当時は動機が逆でした。本格的に写真にのめり込んだのは、佐賀県のバルーンフェスティバルに行ってからです。それも友人とヒッチハイクでの旅が目的でしたが、現地で出会った人々や目の前の風景に魅了され、すっかり写真が趣味になりました。

なぜ風景写真にハマるのか

同じ風景って二度とないですよね。時間や季節によっても変わってしまう。それがとにかく面白いですね。あと風景写真は場所が同じだと他の誰かの写真と似てしまいがち。複数人で一緒に撮影に行くときなんかは特に感じます。その中でも同じにならないよう、構図、レンズ、アングルなどを試行錯誤しているのも楽しいですね。できれば誰も撮ったことのない場所に行きたいですが(笑)

写真仲間がいること

今も写真を楽しく続けられているのは仲間の存在が大きいです。SNSを通じてできた仲間と撮影旅行などはもちろん、時にはフェスやスノボなんかにも行ったりと、写真のおかげで充実した日々を送れています。2018年にはずっと目標に掲げていた写真展を、写真仲間3名と行いました。1人ではなかなか難しくても、仲間のおかげで実現できることもあるのでありがたいです。

行動力の源

昔はネガティブだったのですが、写真や旅をしているうちにポジティブ思考になりました(笑)。仕事でも撮影でも、まずはやってみる。それで失敗したら反省だけして「よし、次がんばろう!」という思考を心がけています。自分がやろうと思っていることを、SNS上でも言葉でも宣言するのがいいですね。そうすることで後に引けなくなるため、実行することができています。前述の写真展開催もこのパターンでした。

学生時代の経験がバックボーンに

学生時代、たくさんの経験をしました。ヒッチハイクをして遠くに行ったり、バイトを3つかけもちしてボリビアのウユニ塩湖へ行ったり、国内外問わず多くの地を訪れたことが今のスタイルや性格に影響をしていると思います。もともとは臆病で人見知りでしたが、旅や写真でいろいろな経験をしたおかげで前向きな性格に変わりました。そう考えると、写真をやっていて本当によかったと思います。これからもまだ見ぬ絶景を求めて飛び回ります!