20代で写真を楽しんでいる人たちはどのような写真生活を送っているのか。SNSなど、本誌読者とは少し違ったフィールドで活躍する若者たちに迫る。
登場した人に、次の人を紹介してもらうリレー形式で行っていく。

菅家優介さん(@ysk_photo)

写真歴:6年
1993年生まれ。千葉県在住。独学で写真を学び、自然風景・夜景・ポートレートなど興味のある被写体を撮り回る。
千葉県・房総半島の魅力を、風景写真を通じて発信するSNS写真家集団「チーム房総」主宰。
所有機材:キヤノンEOS5D MarkⅣ・EOS6D/富士フイルムX70

 

平日の出社前に、家から車で30分の絶景スポット「印旛沼」にて撮影しました。温暖な気候の房総半島は、雪が少なく、水も凍りにくい。しかしこの日は、数日間の記録的寒波により、いままで見たことのないぐらいに印旛沼が凍結していました。朝焼けと放射状の雲、広域凍結の織りなす雰囲気が、とても心地よく感じシャッターを切りました。
 
 

写真をはじめたきっかけは?

中学3年生のとき、祖父から一眼レフカメラを譲り受けたのがきっかけです。高校時代は、ガラケーで撮る程度でしたが、大学に入学してすぐに写真部へ入部。その後、先輩に東京駅の夜景撮影に連れて行ってもらった際、「なんと美しい写真が撮れるんだろう」と感銘を受け、本格的に風景撮影を開始しました。

どんな写真生活を送っていますか?

週末は出勤前に近場の印旛沼や手賀沼に行くこともあります。昼休みはX70を持ってランチがてら撮影。仕事帰りは夕焼けを撮ったり夜景を撮ったり。金曜は仕事帰りに車で3~4時間圏内のところに出かけて主に自然風景を撮影しています。

写真に対するこだわり

SNSだけにとらわれた写真は撮りたくないと考えています。SNSでウケる写真とコンテストなどでウケる写真は違うので、学生時代からそれを危惧していました。それで思い悩んだこともありましたが、悩んだ末にあえて両方撮ることにしました。どちらも一瞬で感動を届けられるような写真を目指しています。

いまのうちにやっておきたいことはありますか?

お金が自由に使えるうちに、ほしい機材を揃えて、多くの場所へ行きたいと思っています。最近興味を持ち始めた登山も充実させていきたいです。あとは、SNSなどで見つけた「会ってみたい」と思った人に会いに行くこと。いろいろな写真観を吸収することができるので、若いうちにいろいろな方に会いたいです。

今後の目標

20代のうちに個展をやりたいと考えています。そのためにいろいろな展示に行き、どういうやり方がいいのか、時間を見つけて学んでいます。また、地元・千葉の作品で展示をしたいので千葉を中心に撮りためています。