CAMERA LIFE01:伍代夏子さんインタビュー WEBだけの特別公開!!
写真ライフの「Camera LIFE」伍代夏子さんインタビューページはすでにご覧いただけましたか? WEB版では、本誌でお載せしきれなかった伍代さんの撮影秘話についてご紹介したいと思います。
――撮影はいつもどのような形で行っていますか?
伍代 まとまった時間ができた時は、一週間ほど山に篭って撮影したこともあります。現地に着いたら最初の1~2日は現地をドライブして廻り、状況を掴むことに努めます。どこにどういう動物がいたとか、どういった植物が生えていたとか、広い視野をもってエリア全体を見渡し、そのうえでターゲットを徐々に絞り込んでいくんです。被写体と位置が定まったら、あとは残りの日数をかけてそこへひたすら通い続けます。
――野鳥も熱心に追われていますね。
伍代 野鳥を撮る際、個人的には400ミリの望遠レンズに2倍のテレコンをつけたスタイルが望ましいと考えています。ただ、一瞬のチャンスを逃したくないという理由から三脚は極力使いません。でも望遠レンズの手持ちだと当然ブレも生じやすくなるので、もどかしく感じています。それに、ある程度はトリミングすることも見越して撮っているので、作品として完成した時にはとてつもなく小さな画像サイズになっていたなんて失敗談もずいぶんありますよ(笑)。
――最近はどのような撮影をされましたか?
伍代 ある時、アオゲラを毎日のように観察していたんです。そのうち、「ギョギョ!」っという鳴き声から2羽いて、どうやら夫婦共同で巣作りをしているということがわかりました。撮影するにはまだ距離があったので、釣り人用の長靴を履いて湖の浅瀬を渡り撮れるところを探ったことがありましたね。
――ものすごい行動力ですね。
伍代 本当は動くことや歩くことは大の苦手なんですよ(笑)。カメラがあるとそうした普段できないようなことが自然とできてしまうから不思議です。動物の声が聞こえてくると、「なんだろう? あのあたりかな?」という感じでどんな場所も平気で突き進んじゃうんです。
――そうして撮られた写真は連日インスタグラムへ投稿されていますね。
伍代 動物でも植物でも昆虫でも、題材とのコミュニケーションが長時間にわたると、被写体に対して愛着を感じるようになってくるんです。そういう気持ちを皆さんにも伝えたくて、いつも「見て見てっ!」という感じで発信させていただいています。毎朝8~9時頃には投稿していて、撮ったばかりの撮り下ろし写真だけではなく、ストックした中から投稿することもありますが、それでも季節感だけはしっかり合わせるように気をつけています。コメントには全て目を通していて、時には“イイネ”を返したりすることも。皆さんにご覧いただくことがモチベーションアップに繋がっています。
ただしコメント欄をみるとやはり昆虫の苦手な方は多いですね。私自身、元は昆虫が苦手で、写真と出会ってなければこうして虫を追っかけまわすようなこともなかったと思います(笑)。
N a t s u k o G o d a i P r o f i l e
1987年、CBSソニーレコード(現ソニー・ミュージックレコーズ)より「戻り川」でデビュー。翌1988年に「第21回日本有線大賞」と「第21回全日本有線放送大賞」の最優秀新人賞を受賞。1990年には「忍ぶ雨」でNHK紅白歌合戦へと初出場し、演歌界にとどまらず幅広い芸能分野で活躍。1999年、俳優の杉良太郎と結婚。そのおしどりぶりは、つとに有名で夫のライフワークでもある福祉活動に、夫婦で熱心に取り組んでいる。趣味のネイチャークラフトや写真撮影など、音楽だけにとどまらず活動の幅をますます広げている。
伍代夏子インスタグラム:@godai725_official