20代で写真を楽しんでいる人たちはどのような写真生活を送っているのか。SNSなど、本誌読者とは少し違ったフィールドで活躍する若者たちに迫る。
登場した人に、次の人を紹介してもらうリレー形式で行っていく。

第11回 小山光葵(@KOYAMA4645)

写真歴 : 3年
大学に通いながら週末に全国各地で風景写真を撮影。特に星空の撮影に魅力を感じ、天の川を含めた星景写真を撮ることが好き。天気を見極め、雲海や光芒などの自然現象を写真に収めることにも挑戦している。
所有機材:ニコンD750

4月中旬ごろ、三重県熊野市にある丸山千枚田と車の光跡を星空と合わせて撮影しました。私がよく用いる日周運動を利用した撮影方法であり、低感度で撮影することにより星の色を残すことを意識しています。

 

写真をはじめたきっかけ

父が趣味でダイビングをしていて、水中用に使用していたカメラを借りて撮影するようになったのがきっかけでした。ライセンスは持っていますが、潜って撮っていたわけでなく、とりあえず撮ってみようという感じで撮影していました。思い切りのめり込むようになったのは、初めて星を撮ったときにうまく撮れたのが嬉しくて、そこからどんどん楽しくなっていきました。

普段の写真生活

大学に通っているので撮影にはあまり行けません。星やホタルなど夜の撮影は平日に行くこともありますが、基本的には土日祝日に出かけています。撮影に割ける時間があまりないため、行くときはこだわりを持ってのぞみます。有名な撮影地で撮ることも多いのですが、前景を入れたり、動物を待ってみたり、星と絡めたり他の人と同じような写真にならないように一工夫しています。

写真で大切だと思うこと

行動をすること、行動力

天気が微妙だから撮影に行くのをやめようかなと思っても、思い切っていってみるといい結果が生まれることがあります。外れる時ももちろんありますが、行かないで後悔するよりはいい。週末にしか撮影できないので、それもあって天候に左右されない ように心がけています。

撮影/レタッチ技術

撮影技術はもちろんですが、特にレタッチは、“こんな表現をしたい” と思ったらやり方を調べて実現できるようにしています。自分が思う理想に近い形にレタッチできるようにしておくのはとても大切。撮影やその仕上げには惜しまずに時間をかけるようにしています。

被写体に対して感動する心

風景や日常など、なんでもそうですが、目の前の被写体に対して感動する心が大切だと思っています。例えば、撮影地で日の出を撮ってすぐに帰ってしまう人が結構いますが、残って撮っているときれいな景色が現れることもある。被写体を大切にする気持ちといいますか、そんな心がけが絶景を撮るのに大切だと思います。

今後の目標

基本的にSNSでしか写真を発表していないので、今後は写真展・コンテストなど大きな機会でいろいろな人に写真を見てもらいたいと思っています。発表できる場があれば積極的に参加していきたいです。来年の3月11日から22日には三重の写真仲間同士で写真展を開催します。詳しいことはこれからSNSでお知らせしていくので、ぜひ多くの人に来てもらえたらうれしいです。