\フォトコン1月号発売まであと1日!明日発売です!/

「ドラマチック・ポートレート」

【見た途端に想像が膨らむ人物写真の狙い方は?】

絞りを開けて背景をボカす! 目にしっかりピント!というポートレート撮影の王道テクニックでキレイに仕上げても、コンテストで選ばれるのはとっても難しい……。
では、目がとまる写真にするには、何が必要なのか!?

ひと目で引き込まれる作品に共通する大きな特徴の一つ、それは作品の“ドラマ性”。
「なにをしてるの?」「なぜここに!?」「なんでそんな表情を…」「どんな人なんだろう???」と、見る人の心を働かせる“引っかかり”のようなものが、物語を生み、作品の世界を広げてくれます。

じゃあ、どう撮れば“引っかかり”をつくれて物語ができるか、これを写真家の萩原和幸さんがシンプルに具体的にレクチャーします。

フォトコン1月号-特集4

たとえば、この写真。
上半分だけ見えていたときは、木々の中で後ろをボカして浅いピントで、爽やかで優しい“よくあるポートレート”でしかなかったのが、下までスクロールしたら、左手にヘルメット。しかもオフロード用の、これまた古いものを。この人、なんだろう。もしや、実は本気ライダー?向こうに泥だらけのオフロードバイクが停めてあったり。え、ならば、今から走る? こんな格好で?いや、格好なんて気にせず乗れちゃうんだな、この人レベルになると。明るい森なんて、この人にはコンビニにパン買いに行くぐらいのもんだろう。しかし、乗っているとき、どんな表情に変身しちゃうんだろうか……。

なんて、勝手に想像が膨らんだり。これ、ヘルメットを持っている、という、大きくはそれだけ。つまりヘルメットが“引っかかり”になって、物語ができてしまうと。

今回の記事では、こういう小物を使うだけでなく、ピント、光、ポーズなどで、ドラマを生み出す方法を紹介します。

見る人の想像の中で、写った人が動き出すようなドラマチック作品にぜひトライを。審査員の“今日で一番気になる写真”になる日も近い!?

 

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