セパタクローは、東南アジア発祥の足を使ったバレーボールのような競技です。ネット際の攻防の激しさから「空中の格闘技」とも呼ばれています。
今夏の第18回アジア大会に日本代表チーム「猿飛(さるとび)JAPAN」が出場。クワッド(4人制)で過去最高位となる銀メダル、ダブル団体で銅メダルを獲得しました。
アマチュアスポーツの世界において、オリンピックでメダルに絡むレベルでなければ、たとえメジャーだと言われている陸上や競泳であっても、社会人として競技を続けることは簡単なことではありません。
そんな日本において、なぜ彼らは競技を続けるのか? 写真家の髙須 力氏とスポーツライターの岩本勝暁氏は日本代表のアタッカー寺島武志選手のプライベートにまで密着。好きなことに打ち込むことの尊さと厳しさ、そして家族や仲間。 4年に一度、事実上の世界一を決めるアジア大会の頂点を目指す一人の青年の物語です。