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◆新製品情報局 フォトコンで紹介した、紹介しきれなかった新製品の情報をまとめて発信

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フォトコン11月号 新製品情報

【注目の新製品を作例とともに紹介!】

今月の「プロに聞く! 新製品速報」では、「リコーイメージング GRⅢx」「富士フイルムXF33ミリF1.4 R LM WR」「パナソニック LUMIX S 24ミリ F1.8」の3製品をご紹介!

最新カメラ・レンズの気になる性能を、杉本利彦氏、吉森信哉氏がわかりやすく紹介します。

フォトコン11月号-新製品速報

スナップカメラの決定版「GRⅢ」のニューモデルが登場!
そのほか、注目のミラーレス機用レンズを、作例とともにご紹介します。

 

【フォトコン11月号は、全国の書店・オンライン書店 または以下の本誌オンラインショップからもご購入いただけます!】
https://photo-con.net/SHOP/11-11.html

リコーイメージング GRⅢx

【スナップに最適な画角を備えたAPS-Cフォーマットコンパクトカメラ】

解説:杉本利彦

「マクロモード」を使用すると、レンズ先端から12~24ミリまで近づいて撮影が可能。


扱いやすい画角とシャープな描写を兼備

—– 35ミリ判換算40ミリ相当のレンズを備えた、APS━Cセンサー搭載のコンパクトカメラです。
杉本 スナップに使いやすい焦点距離としては、GRⅢの28ミリ相当と、もう少し長い35〜45ミリ相当くらいの画角が人気です。「28ミリ相当は広角すぎる」と考える人も多い中で、本製品はそうしたユーザーを取り込むべく開発されたモデルといえるでしょう。
 40ミリ相当という焦点距離は、ローライ35などの伝統的なコンパクト機で採用されてきた焦点距離でもあります。GRⅢとも適度な画角差があり、既存のユーザーが買い増しするにもちょうどよいですね。

35ミリ判換算40ミリ相当の画角は、意識して見た範囲がそのまま写る。ここにシャープな描写と、GRⅢと同等の使い勝手の良さが加わるのだから、自ずと最高のスナップカメラとなる。 F4・1/125秒・ISO200・WBオート

—– 実際の使用感はどうでしたか?
杉本  40ミリ相当の画角は、人間が意識して見ている範囲の画角に近く、見たそのままが写る感覚です。広すぎず狭すぎない、スナップとしては最高に使いやすい画角だと感じました。シャツのポケットに入るほど小型軽量なので、レンズ交換式カメラほど仰々しくなく、街中で目立たないのもよいですね。
 画質面は絞り開放から画面周辺部に至るまでシャープな描写です。AFはコントラストAF方式なので、撮影条件によって多少レスポンスが気になる場合がありますが、そうした時は「フルプレススナップ機能」を使ってシャッターボタンを一気に押し込めば、設定した撮影距離で瞬時にピントを合わせられるので便利です。スナップ派のユーザーには、間違いなくおすすめできる一台ですね。

 

【新製品のここに注目
1 スナップに最適な、35ミリ判換算40ミリ相当のレンズ
2 ポケットに収まるコンパクトサイズ
3 瞬間を逃さない「フルプレススナップ機能」

こんな人にオススメ
●より自然な画角でスナップ撮影を楽しみたい
●いつでも持ち歩ける、コンパクトなカメラが欲しい
●とっさの出会いも見逃さず撮影したい

 
撮像素子 約2424万画素
APS-CサイズCMOSセンサー
ISO感度 ISO 100~102400
液晶モニター 3.0型、約103.7万ドット
記憶媒体 内蔵メモリー(約2GB)、SD/SDHC/
SDXCメモリーカード
大きさ 約109.4(幅)×61.9(高さ)×35.2(奥行き)ミリ
重さ 約262グラム

富士フイルム GFX50S II

【機能面が大きく進化したラージフォーマットミラーレスカメラ】

解説:吉森信哉

筐体にはマグネシウム合金を採用。60カ所にシーリングを施し、防塵・防滴性能にも優れている。

 

高画素センサーと手ブレ補正機構を搭載

—– ラージフォーマットセンサー搭載の、GFXシリーズの最新モデルです。
吉森 GFXシリーズの5番目となる機種で、有効約5140 万画素センサーが採用され、ボディ内手ブレ補正機構が搭載れています。また、高速画像処理エンジンと最新アルゴリズムにより、被写体を正確にとらえる高性能AFも実しました。

—– GFX Sからの進化点や、 GFX100などとの違いはありますか?
吉森  撮像センサーの画素数は50Sや Rと同じですが、これらにはボディ内手ブレ補正が搭 載されていません。また、 S の電子ビューファインダーは着 脱式でしたが、本製品は固定式です。有効約1億200万画素のセンサーを搭載したGFX100Sは、本機種と同じくボディ内手ブレ補正と固定式ビュー ファインダーを搭載。センサー 画素数の違いを除けば、本製品の仕様は100Sに近く、外観 デザインも似ています。

—– ボディの使用感や操作性は どうですか?
吉森 外観デザインが100S に近いマグネシウム合金製のボ ディは、全体のバランスの良さ が印象的です。グリップ部の張り出し具合や形状も好印象で、 ホールド性も良好。手にした際に剛性の高さも感じます。また、シャッターを切った際の作動音の小ささや衝撃の少なさにも感心しました。シャッターボタンを含めた各種ボタンや 前後ダイヤルの操作感も快適です。

富士フイルムらしい優れた階調表現
—– 実際の描写性能はどうでし たか?
吉森 有効約5140万画素のセンサーと、高速画像処理エンジン「X Processor 4」によって紡ぎ出される画像 は非常に高精細かつ階調再現に優れています。もちろん、富 士フイルム独自の「フィルムシ ミュレーション」による色彩描写も大きな魅力です。そして、 GFX100や100Sを上回る、最高段の補正効果が得られるボディ内手ブレ補正機構により、光量に恵まれない状況でも手ブレを抑えた手持ち撮影が 行えました。

標準ズームレンズの望遠端での手持ち撮影。ISO感度の上限値を低めに設定したので、1.3秒という 低速シャッターになった 。しかし、最大6.5段のボディ内手ブレ補正機構の効果で、手ブレを抑えたシャープな描写が得られた。GF32~64ミリ・F4・1.3秒・ISO320・WB晴れ

カメラを可能な限り水面に近づけ、縦位置でスイレンの花を切り取る 。本製品は3方向チルト機構の液晶モニターを搭載しているので、縦位置でのローポジショ ン撮影も快適に行える。 GF100~200ミリ・F4・F5.6・1/140秒・ISO500・WBオート

—– GFX50SIIの魅力はどん な点でしょう?
吉森 何といっても、コストパ フォーマンスの高さが魅力です。 GFX SやGFX100は高性能ですが、発売時の価格の高さがネックでした。しかし、本 製品は税込で約50万円という価格を実現。そして、高画素機ながら優れた手ブレ補正機構を搭載し、上位機と同様に4倍の高解像画像が得られる「ピクセル マルチショット」機能も搭載しています。こういった充実した機能や仕様を備えていながら、 発売当初のRより安い価格で 購入できるのです。 このように、本製品は中判デジタルカメラのデビューにも相応しい魅力的な製品です。

【新製品のここに注目
1 有効約5140万画素のセンサーを搭載
2 高解像かつ階調豊かな描写性能
3 5軸6.5段の手ブレ補正機構を採用

こんな人にオススメ
●ラージフォーマット機を導入したいと考えている
●高画素を生かした撮影に取り組みたい
●手ブレを気にせずどんどん撮影したい

 

 
撮像素子 約5140万画素
ラージフォーマットCMOSセンサー
ISO感度 ISO 100〜12800
ファインダー 約369万ドット、倍率約0.77倍
液晶モニター 3.2型、約230万ドット
連写性能 約3コマ/秒
AF測距点 425点
記憶媒体 SD / SDHC / SDXCメモリーカード (UHS-II対応)
大きさ 約150(幅)x 104.2(高さ)x 87.2(奥行き)ミリ
重さ 約900グラム

キヤノン EOS R3

【キヤノン EOS R3 新機能・進化点 レビュー】

不可能を可能にする スペックを追求
2018年10月、キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS Rシステム」の第1弾「EOS R」が発表されてから、今年で 3年を迎える。その間、小型軽量設計の「EOS RP」、天体撮 影専 用の「 E O S R a 」、連写性能やAF被写体検出機能が大きく向上した「EOS R5/R6」と、モデルを重ねるごとに着実な成長を重ねてきた。
そして今回の「EOS R3」は、「いままでの理想を超える瞬間を手に」をコンセプトとして提唱。今まで撮影できなかったシーンを撮影するためのスペックを追求した、キヤノンの新たなフラッグシップモデルだ。
そんな本機種のスペックについて、それぞれの機能ごとに解説していこう。

撮像素子

約2400万画素 フルサイズCMOSセンサー

ISO感度

ISO100~102400

ファインダー

約576万ドット、倍率約0.76倍

液晶モニター

3.2型、約415万ドット

連写性能

約30コマ/秒(電子シャッター時)

AF測距点

1053点

記録媒体

CFexpress TypeB,SD/SDHC/ SDXCメモリーカード(UHS-II対応)

大きさ

約15(0 幅)╳142.(6 高さ) ╳87.(2 奥行き)ミリ

重さ

約1015グラム

ポイント1 連写性能
メカ・電子シャッター 問わず高速連写を実現
 EOS R3でまず注目すべきは、やはり最高約コマ/秒 (電子シャッター使用時)という連写性能だろう。

1/8000秒の高速シャ
ッターで新幹線を撮
影。電子シャッターの
連写でも、ローリングシャッター歪みのない描写が可能となっている。 EF600ミリ・F4 1/8000秒 ISO1000・WBオート 撮影:山﨑友也

EОS R5/R6(最高約 コマ/秒) を大きく上回る性能ながら、ローリングシャッター歪みを大きく抑制。ブラックアウトフリー の快適な撮影を行える。さらに メカシャッターも最高約 コマ /秒という性能を搭載。より速いコマ速が必要な時は電子シャ ッター、速いシャッター速度を確保したい時はメカシャッター といった具合に使い分けられる。
そのほか、EOSシリーズで は初めてメカ/電子先幕/電子シャッターの全てでストロボ撮影に対応。電子シャッターでもストロボ同調で最速1/180 秒、最高約コマ/秒での撮影が可能となっている。

 

 

 

 

 

走行中の列車に、視線入力AFでピント を合わせて撮影。被写体追尾AFトラッ キングを併用することで、向かってくる 列車にも素早くピントを合わせられる。 EF200~400ミリ・F8・1/500秒・ISO200・WB太陽光 撮影:山﨑友也

ポイント2 視線入力AF
視線を合わせた先にフレーム移動が可能
連写性能に続く大きな特長が、 視線入力AF機能だ。
ファインダーをのぞいて任意 の場所に視線を合わせると、その場所に視線ポインターが表示。 その後確定操作(レリーズボタン半押しまたはボタン操作)をすることでピント位置を決定し、 素早いAFフレームの移動が可能となる。加えて、フレキシブルゾ ーンや被写体追尾AFトラッキングとの組み合わせで、スポーツや
動物など、動き回る被写体の撮影も快適にこなせる。
さらに、EOS R3は「デ ュアルピクセルCMOS AF II」を搭載し、ファインダー内 の縦╳横約100パーセント、 1053点の測距エリアで追従が可能。被写体が端にいて合焦できない……という心配をせず、 視線入力AFを存分に使いこなすことができる。

ポイント3
進化した胴体追従機能
ディープラーニング技術を生かした動体追従機能は、今回さらなる進化を果たした。撮影モ ードはEOS R5/R6まで の「人物」「動物優先」に、新たに
「乗り物優先」が追加。これは主 にモータースポーツでの車・バ イク(フォーミュラカー、ラリ ーカー、オフロードバイクなど) を対象としたもので、被写体の全体だけでなく、ドライバーのヘルメットなどの局所も検出・ 追従が可能。前述の視線入力A Fと合わせて、プロの撮影現場でも大いに力を発揮するだろう。
そのほか 、「 人 」モードではマスクを着用した顔の瞳検出や、ヘルメットなどを着用した人物頭部検出を実現。「動物」モ ードでも犬・猫・鳥の瞳や顔を素早く検出するなど、既存のモ ードの性能も向上している。

ポイント4
新開発電子ビュー ファインダー
視線入力AFをはじめとする EOS R3の機能の要となるのが、約576万ドットの新開発電子ビューファインダー(E V F ) だ 。 fp s / 1 2 0 fp s のフレームレート表示に対応し、連続撮影中のタイムラグ を低減。サイズもEOS R5 /R6から大きくなっており、 光学ファインダーのような快適な見え方を追求している。
さらなる快適さを実現するために搭載された機能が、「OV Fビューアシスト」だ。光学ファインダー(OVF)の見え方をシミュレーションする同機能 は、ハイライトや暗部の見え方が自然になるよう調節。屋外などの明るい撮影シーンでも、E VFがまぶしくなり過ぎないよう適正化してくれる

【そのほかの機能・仕様】

CFexpress・SDカードのデュアルスロット
2種類のカードを同時に挿入可能。約30コマ/秒の連続撮影時も、高速でデータの読み込みを実現している。

 

 

 

バリアングルモニターを搭載
同社のグリップ一体型カメラでは初のバリアングルモニターを採用。
アングルを問わない自在な撮影が可能となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

注目の新製品を動画でご紹介! 「新製品お~えんチャンネル」

【キヤノンRF14-35mm F4 L IS USMを動画でご紹介!】

 

 こんにちは、フォトコン編集部です。
フォトコン編集部の新製品担当・カメラ記者クラブ担当の大江が、注目の新製品を動画で紹介する
「新製品お~えんチャンネル」がスタート!
第1回は、キヤノンRFマウントの超広角ズームレンズ「RF14-35mm F4 L IS USM」をご紹介します。

メーカー製品紹介ページ
https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf14-35-f4l/

 

新製品情報を一足先にお届け! フォトコン新製品情報局

【オリンパス PEN E-P7 6月25日発売】

 

こんにちは、フォトコン編集部です。
こちらのページでは、毎月発売の『フォトコン』のコーナー「プロに聞く! 新製品速報」で掲載する新製品カメラ・レンズを、いち早くご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、オリンパスの「PEN E-P7」です!

カラーはシルバー、ホワイトの2色をラインナップ。

気軽に持ち歩ける小型サイズながら、優れた性能を備えている、オリンパスの「PEN」シリーズ。その最新モデルとなるE-P7は、「PEN-F」を彷彿とさせるデザインと、ダイヤルに使用された金属製のパーツが魅力的な、高級感あふれる外観に引きつけられます。

もちろん、デザインだけでなく機能面も見逃せません。ボディには5軸・最大4.5段の手ブレ補正機構を備え、使い勝手が大きく向上。手ブレを気にせずどんどん撮影できます。
また、PEN-Fから搭載された仕上がり設定機能「プロファイルコントロール」も使用可能。モノクロ・カラーで各4つのモードから選択し、12色相の彩度・シェーディング、ハイライト&シャドーの項目から、仕上がりを調整できます。
あざやかな発色から落ち着いた色合い、コントラストのはっきりしたモノクロ撮影まで、一代で多彩な表現を楽しむことができるのです。

いつでも持ち歩けるコンパクトなカメラが欲しい。けれど彩度やコントラストなど、作品の仕上がりにもこだわりたい……。そんな方にぜひオススメしたいカメラです。

詳しくは、『フォトコン』7月号をぜひご覧ください!
https://photo-con.net/SHOP/07-18.html
 
メーカー製品紹介ページ
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/ep7/index.html