山上高人写真集

何も起こらなかった日

〜無記の物語〜

山上高人

2026年4月22日
定価2,970円(税込)
ISBN : 978-4-86562-221-8

200㎜×220㎜  ソフトカバー  カラー128ページ 

何も起こらなかった日

何も起こらなかった日が
人生のほとんどだった
——名もなき日常に、静かな物語がある。

人生の大半は、ドラマのない時間でできている。
カレンダーにも日記にも残らない、
「何も起こらなかった日」——。
この写真集は。特別な出来事も、感情の高まりも、 善悪の判断すら伴わない「無記の時間」に焦点を当てた作品群。
朝起きて、食べ、働き、眠る。
誰にも語られず、記録にも記憶にも残らないまま 静かに過ぎていく、無数の平凡な時間。 それらは一見すると取るに足らないものに見えるかもしれない。
しかし、実はそうした時間こそが 私たちの人生の「中心」を形づくっている。
本書に収められているのは、 劇的でも説明的でもない、日常の断片的な風景だ。
カラーとモノクロ、明確な描写と曖昧な描写、 重ね合わせ、反転、ぼかし、歪み、抽象化—— 多様な表現手法によって、 見る人の記憶や感覚と静かに共鳴するイメージが構成されている。
白飛びや黒つぶれ、ブレやノイズも、「失敗」ではなく、 人間の記憶の曖昧さや忘却、不完全さを映し出す表現としている。

何も起こらなかった日々は、
無意味なのではなく、むしろ人生を支え、回復させ、
創造性を育む土台なのかもしれない。



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