PHOTO ZINE PARTY オカダキサラさん×accoさんインタビュー

新作ZINEを発表したオカダキサラさんとaccoさんにギャラリースペースでの設営の様子やZINE、写真展にまつわる、いろいろなお話を伺いました。

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【イベント概要】
Dig a hole zineは高円寺にできた新しいZINEショップ。アメリカ人のSaccoと中国人のSophiaが運営するこのお店には、国内外問わず様々なジャンルのZINEが集まる。
そんなショップに併設されているギャラリースペースはアーティストたちの実験場だ。
今回は新作を同タイミングで発表するaccoとオカダキサラが、ZINEやプリントを交えて1日限りのリリースpartyを開催する!

【イベント詳細】
場所:Dig a hole zine (東京都杉並区高円寺北3-8-12)
パーティ日:7月1日 13:00~20:00
展示日:7月1日~7月17日 13:00~18:00(金・土・日に営業)
※展示作品はその場で購入・持ち帰りいただくため、日々展示数が変化していきます。ご了承ください。

【新作ZINE情報】
特別な日じゃなくても、私達は写真を撮る。あとから見返して、なんで撮ったのかわからないくらい、なんでもない一瞬もとにかく記録する。
見返すのが億劫になるほどのデータ量だけれど、捨てられない。なくしたらきっと、もう思い出せなくなるから。
何気ない日常の写真が増えていくほど、それはいつかの記念日になっていく。
私の写真もいつか、こんな日々が確かにあったんだ、という小さな証明に、なってくれたらいいな。

・タイトル:捨てずに流してください
・ページ数:28ページ
・価格:¥3,000(税込¥3,300)
・サイズ:カバー 310mm×310mm 本:B5サイズ

オカダ キサラ

2010年 武蔵野美術大学卒業
2014年 1_WALLファイナリスト入選
2015年 ユーナ21入選
2016年 コニカミノルタフォトプレミアム入選
制作のかたわら、フリーランスとして建築をメインに撮影している。
写真コラムも連載中。

【新作ZINE情報】
旅を中心にまとめたPhotoZINE、そして東京・高円寺で2023年に起こった2つのデモのPhotoZINEをそれぞれ展示、販売します。

ー初めて2週間滞在したドイツ、その後訪れた台湾の旅の中、多くの場所で、人々の祈りを目にした。普段あまり意識していなかったけれど、日常の中には驚くほど小さな祈りが連続している。
信仰そのものに対するものもあれば、小さな子どもの手を繋ぐこともまた祈りだ。
写真もまた、祈りそのものかもしれない。
日常から抜けてゆらぎという非日常の中に入っていくことは、一種浄化のような効果もある。
そう気がついたのは帰国して2週間も経たないうち、重力を感じるような日常というケの空気を
また背負い始めた自分がいたからだった。
これが日常か。中々に大変なところに、私たちは生きているようだ。

その日常の中でもデモーしかしデモと聞くとやはりどこか非日常なもので、それは希薄であるかもしれない。けれど日常的なものとしてあって欲しいとも思えないのだが。
その境界が曖昧なまま、2023年4月、5月に高円寺で行われた2つのデモに初めて行ってみたのだけれど、やはりそれは人々の祈りであったし、絶望しない為の抵抗であったと思う。
これだけの逆境の中だからこそ、伝え続けることを諦めない人々の姿には、私には強い光がさしているように見えた。従順であることへの問いかけは、日常の重力に抵抗する人間の営みである。

acco(Akiko Kobayashi)

2005年 東京綜合写真専門学校卒業
2007年 個展  a white night     Cafe gallery sakura
2022年 個展  invisible/door    Gallery Summer Of Love
2023年 ArtBookFair 未知しるべ出展



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