平成写真小史

「写真の終焉」から多様なる表現の地平へ

鳥原 学

2021年8月2日
定価1,980円
ISBN : 978-4-86562-104-4

四六判  並製  150ぺージ 


刊行記念座談会

プロローグ 平成のはじまりは「写真の終焉」
第一章 「近未来写真」と「私写真」
第二章 「女流」から「女性」へ
第三章 展示への志向
第四章 インディペンデント・シーンの活況
最終章 〈3・11〉が問いかけた「写真家」という立場
エピローグ 「写真の終焉」の完結。そして、はじまり。


写真にとって「平成」とはどのような時代だったのか。
写真の終焉」という刺激的な言葉からはじまった時代の表現は、社会の変化による影響を受けながら3.11を経験してどのように変わり、これからどこへ向かっていくのか。写真評論家の鳥原 学氏が独自の視点を交えながら平成の写真史を振り返る。

鳥原学(TORIHARA, Manabu)
写真評論家
1965年大阪市生まれ。近畿大学商経学部卒業。
1991年一般企業勤務を経て株式会社写真弘社と契約。ギャラリーの開設と運営の任にあたる。2000年にフリーとなり、執筆など評論活動をはじめる。テーマは日本におけるさまざまな写真環境の変遷を通して、社会の変化をさぐること。写真教育や展示の企画にも携わっている。